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あなたの伸びしろは何ですか?

あなたは、自分の伸びしろ(課題や弱点)をすぐに言えますか?


例えば野球の内野手であれば、
・捕球
・逆シングルでの捕球
・逆シングルでの捕球で姿勢を低くすることができずに目線がぶれてエラーしてしまう


などがあったとします。


ちなみに、この3つの違いがわかりますか?


簡単に言えば、自分の課題をどこまで具体的にできているかの違いです。


一番上は「捕球」だけで、それがどんな捕球姿勢で、そのときのどのような要素が苦手なのかがわかりません。


2つ目は逆シングルでの捕球というところまで一歩踏み込んで考えられているので、少し具体的になっています。

しかし、じゃあ逆シングルのどこが苦手なんだろうというところがわからないと改善は難しいかもしれません。


では3つ目はどうでしょう。

状況(逆シングル)が明確で、そのときに起こっていることも分析しやすい形(姿勢を低くできない)で理解しており、原因(目線がぶれる)まで考察できています。


ここまでわかれば、自分で考えることもできるかもしれませんし、チームのトレーナーや監督・コーチに相談すればそれなりの答えは得られるでしょう。


自分の伸びしろを言えることも大事ですが、それをどうやって表現するかも同じかそれ以上に大切です。


なぜなら伸びしろは、伸ばせなければただの苦手なプレーになってしまうからです。


短期間で驚くような成長をする選手がどんなチームにも1人や2人いると思います。

そんな選手たちはほぼ必ずと言っていいほど自分の伸びしろを意識して練習や試合に臨んでいます。


その最高の例が、2014年のソチオリンピックのときの羽生結弦選手。


フィギュア男子史上初の金メダルを獲得した羽生選手が、試合後のインタビューで「悔しい」と語っていたのです。


3回転フリップの着氷ミスなどがあったと他の記事などには書いてありますが、おそらく羽生選手の中ではかなり具体的な反省点があるのだと思います。


だからこそ、結果だけ見れば最高であるにもかかわらず、「悔しい」という言葉が出てきたではないでしょうか。


このくらい、とは言いませんが、まずは今の自分の伸びしろを言えるようになってほしいと思います。


冒頭でも書きましたが、伸びしろはできるだけ具体的に意識できた方が改善しやすいです。


ではどうやって具体的にしていくかというと、まずは苦手なプレーなり苦手な物事なりをしっかり意識するところから始めます。


「あ、これいつも苦手だな」
「この状況になるといつも通りのプレーができないかも」
「こういう会話は嫌だわー」


それを流してしまわないで、携帯にメモするなり、メモ帳に書いておくなりしておくことをおすすめします。


そうすると次に同じ状況になったときにも意識できるようになり、
伸びしろを考える時間が増えてきます。


考える時間が増えるほど伸びしろが具体的になっていくことに気付くと思います。


本からその情報を集めようとするかもしれませんし、それに詳しい人、得意な人に聞くようになるかもしれません。


それははっきりと課題を意識しているからこそできることなのです。


やることはすごい簡単ですが、効果は絶大ですのでぜひ一度やってみてください。

成長そのものを楽しめたら、毎日がワクワクしてきますよ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー
平山鷹也

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