見出し画像

「逆に」Windowsの方がカッコ良い。そんな風潮があっても良い

デザイナーはだいたいがMacユーザーである。

私が初めて入った制作会社では、全デザイナーがWindowsを使っていた。会社にMacは1台もなかった。社長がWindows派だったのだ。

もちろん私にもWindowsが支給された。私はそれまでMacでの制作経験しかなかった。ただ制作経験といっても、自主制作だけである。仕事ではどちらも使った経験がない。そのため仕事で使い始めると、私はすぐにMacよりWindowsの方が得意になった。ムチを打たれて働いたので覚えも早かった。

私はできればMacを得意になりたかった。だってWindowsよりMacの方がカッコいい。以前の私は「自分MacなんでWindowsよく分からないんですよ〜」と得意になっていた。無知をカミングアウトしているのに、どこか誇らしげだった。

思えば、あのときの私はMacの操作もよく分かっていなかった。Windowsよりは馴染みがあるだけである。

今の会社に入社するとき、MacとWindowsどっちが得意か尋ねられた。得意なのはWindowsで、使いたいのはMacである。是非ともMacの操作を覚えていきたい。私はその旨を熱く伝えた。

その結果、私にあてがわらたパソコンはWindowsだった。やはり会社としては得意な方を使ってほしいのだ。熱を吹いている私を気の毒に思ったかもしれない。

新しい職場には、ヨレヨレのシャツを着たカッコ悪い男性が2名いる。1人のヨレヨレはWindowsをあてがわれ、もう一方のヨレヨレはMacユーザーである。

同じカッコ悪いヨレヨレのなのに、Macを操作しているヨレヨレは、不思議とカッコよく見える。Windowsを操作している方は、依然ヨレヨレのままである。

私もシワが付いたシャツを着ていくときがある。Macさえ使っていれば、シャツのシワもカッコよく見えるのかもしれない。私はWindowsを使っているのでアイロンを掛けなくてはならない。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?