ひろゆき、野良になる。

1. フリースタイルへの目覚め

ひろゆきは、ごく普通のサラリーマンやった。朝、眠い目をこすりながら満員電車に揺られ、会社に着いたらデスクに向かって黙々と仕事。上司にペコペコ頭を下げ、同僚と「最近どうよ？」と世間話しながら、気づけば一日が終わっていく。そんな毎日やったけど、どこかモヤモヤした気持ちが消えんかった。

ある日、ひろゆきの同僚であるアキラが、突然会社を辞めたんや。「俺は自由に生きるんだ！」と力強く言い残して、起業家として独立していった。これがひろゆきには衝撃やった。「自由に生きるって、そんな簡単なもんなん？」と半信半疑やったけど、アキラの爽やかな笑顔が頭から離れん。

「フリースタイルかぁ…」ひろゆきは電車に揺られながら、ぼんやりと考えた。サラリーマン生活にもいいとこあるけど、なんか、もっとおもろい人生が待ってるんちゃうかな、と。

2. 内省力との出会い

そんなモヤモヤを抱えたまま、ひろゆきは友人のカズヤと飲みに行った。カズヤは、数年前にフリーランスとしてデザイナーになってから、毎日が楽しそうやった。

「お前、どうしてフリーランスなんかになったんや？」と、ひろゆきは素直に尋ねた。

「お前、なんでや思う？ 好きなことやって自由に生きたいからやん！サラリーマンって、他人に合わせて生きるやん？でもな、俺は俺や！って自分を信じて生きるのが一番や思うねん」と、カズヤは得意げに笑った。

ひろゆきは、その言葉に「なるほどな」と思いながらも、「そんな上手い話あるか？」と半信半疑やった。自分の意見をしっかり持って、自分の道を進むなんて、簡単にできるもんやないと思ったからや。

でも、カズヤの「俺は俺！」という強い内省力には、どこか憧れを抱いてしまうひろゆき。自分の頭で考えて、自分の意見をしっかり持つことが、フリースタイルな生き方の第一歩なんかもしれんと、心が少しずつ動き始めた。

3. サラリーマンの誇りとチャレンジ

ある日、ひろゆきにとって大きなチャンスがやってきた。会社の重要なプロジェクトを任されることになったんや。上司からは「失敗は許されへんぞ！」とプレッシャーをかけられ、同僚たちもピリピリムード。でも、ひろゆきは思った。「ここで結果を出したら、サラリーマンとしてのオレも悪くないんちゃうか？」

ひろゆきは、自分のスタイルでこのプロジェクトに取り組むことを決意した。上司の言うことを聞くフリをしながら、実は自分のやり方で物事を進めていった。チームメンバーにも「こうしたらもっとええんちゃう？」と提案しながら、プロジェクトをリードしていく。

結果は大成功。顧客も満足し、上司からも「ようやったな、ひろゆき」と褒められた。周りは「ひろゆき、すごいやん！」と称賛の声を上げる中、ひろゆきは心の中で「これでええんか？」とつぶやいた。どんなに成功しても、心の奥底ではフリースタイルな生き方への憧れが消えへんかったんや。

4. 決断のとき

そんなある日、会社の組織が変わり、ひろゆきに新しい上司がついた。その上司は、ひろゆきが自由に仕事を進めることを許さん人で、細かいことまでいちいち口出ししてきたんや。「ああ、これはもう無理や」とひろゆきは思った。

ひろゆきはついに決断した。会社を辞めて、フリースタイルな生き方をすることを選んだんや。家族や友達からは「やめとけ」と心配されたけど、ひろゆきの心はもう決まっていた。「オレはオレの道を行くんや！」と、胸を張って宣言した。

そして退職の日、会社を出るときのひろゆきの顔には、満面の笑みが浮かんでいた。「さあ、フリースタイルの始まりやで！」と、彼の心はもう未来へ向かって走り出していた。

5. 自由の代償

退職後、ひろゆきはフリーランスとしての活動を始めた。しかし、最初はうまくいかず、仕事が思ったように見つからなかった。毎朝、パソコンの前で「仕事ください！」と願うようにしてメールを送り続けた。

でも、少しずつ仕事が増えていくと、ひろゆきは自分のペースで仕事を進める喜びを実感するようになった。サラリーマン時代には味わえなかった自由と自己決定権。好きな時間に働いて、好きなプロジェクトに取り組める日々は、まさにひろゆきが求めていた生活やった。

でも、自由には代償もある。仕事がない日が続くときは不安でいっぱいになるし、社会保障のことを考えると頭が痛くなる。それでも、ひろゆきは「オレの人生、オレが決める！」という信念を持ち続けていた。

6. フリースタイルの未来へ

現在も、ひろゆきはフリースタイルな職業人として日々奮闘している。うまくいく日もあれば、失敗する日もある。でも、彼が何よりも大切にしているのは、自分の考えと信念を貫いて生きることや。

「サラリーマンにはサラリーマンの良さがある。それも分かる。でも、オレは自分で選んだこの道を進むんや！」と、ひろゆきは満足げに笑う。

「人生、何とかなるもんやな！」そう言って、彼は今日もまた、新しい挑戦に向かって走り出していく。

（終わり）