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鼻唄が止まらない。(天気の子ネタバレ注意)

昨日の夜から、旦那も私も気が付けば鼻唄を歌っています。

何曲かバリエーションがあるけど、全部『RADWIMPS』の曲。

昨日は、新海誠監督の最新作『天気の子』を観てきました。賛否両論ある作品のようで、どうかなと思っていたけど私も旦那も気に入ってしまったみたい。
見終わったあとに入った焼き鳥屋で2時間ほど、ここはちょっとどうかと思う!とかなんとか賛否交えながら大変盛り上がっていました。そして今は『大丈夫 (Movie edit)』を聞きながらnoteを書いてます。もう完全にハマってる人だよね。

この作品は新海監督とRADWIMPSの野田さんが「どうすれば映像が活きるか」、「どうすれば音楽が活きるか」をお互いに想い合って作ったそうです。
思っていることを言い合って、相手の意見を聞いて、「ああ、そういう考え方もあるんだ」と、内容や音を変更して作っていったという話をテレビの特集で見て、素敵だなと思いました。

どの曲も好きなんだけど、特に私の心に響いたのは『大丈夫 (Movie edit)』。

世界が君の小さな肩に乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると

「大丈夫?」ってさぁ 君は気づいてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って僕は慌てて言うけど

なんでそんなことを言うんだよ
崩れそうなのは君なのに

取るに足らない小さな僕の有り余る今の大きな夢は
君の「大丈夫」になりたい「大丈夫」になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての「大丈夫」になりたい

https://utaten.com/lyric/ma19071607

私は家族から、いつも意見を否定されてばかりで、自分には価値がないといつも思っていました。そんなこと考えるのは良くないよなんて、綺麗ごとで、私だってそんなことないと思いたいけど、大人になった今でもやっぱりその思考が根底にある気がします。

高校生のころに、そんな私の心を支えていたのはコンビニでやっていたアルバイトでした。仕事は割としっかりやって(いるつもり)、シフトをしっかり守っている私は、店長から可愛がって貰っていました。家では怒られてばかりの私が、バイトに行けば褒めて貰えて、必要として貰えているような気がして、嬉しかったのです。そうして仕事ばかりして、父からは「そんなにお金が欲しいのか」と怒られてしまいました。

欲しいのは私のことを認めてくれる誰かだよ、バカヤロウ。
金が欲しいのかなんて言われて本当に悔しいよ。

私はこんな大人から離れてはやく自由になりたかったです。


まぁ、そんな私のことは置いといて。

映画の中では詳しいことは語られていないけど、主人公の帆高も陽菜も心に悲しいものを抱えているようでした。
まだ10代の男の子と女の子に、大人たちは多くの人たちが「正論」と思っていることを武器に攻撃して、この子たちが何を思っているかなんて、知ってか知らぬか分かりませんが、とにかく全く、耳を傾けません。大人ってズルいよね。保護されていないと生活できない子どもたちだって、ひとりひとり違う考えを持った人間なのに。

そんな大人たちを相手に戦っている主人公の物語を観て、物凄くファミリーコンプレックスの強い私(略してスーパーファミコン)はとても元気と勇気を貰えた気がします。大したことは何もできない無力な私だけど、自分と、時には旦那のために頑張って生きるよ。

⋆ ⋆ ⋆ ⋆

映画が始まる前の宣伝の中に『ルパン三世』があったもので、劇中、主人公が追いかけられているシーンを見ていると、ルパンと銭形警部がチラついてしまい、コメディかよと笑ってしまいました。
新海監督の作品は風景描写が美しすぎて、現実より現実らしく感じます。そこが私は大好きなんですけど、これはアニメだと言うことを忘れてしまうと、ちょいちょい「ありえないだろ!」と思って気が散ってしまいますので要注意。(褒め言葉のつもりです。)

それにしても、主人公の帆高が持ってきた、ポテトチップスのり塩味とチキンラーメンっていう脈絡のない謎のお土産を貰って、ニコニコしながら両方とも使った美味しそうな料理を作る陽菜ちゃん。可愛くて優しくて愛おしいです。きっと私だったら「え、センスない!」って言ってしまいます。

クラシルにレシピがあったから作ってみたけど凄く美味しかった。嫁に欲しい。


ここまで読んでくださって、 ありがとうございます。 mai〓