日本料理の流れ~高須賀の美食入門~

<日本料理の基本的な流れ>

ヨーロッパの2大料理が終わりました。続きまして日本料理をみていきましょう。我々が普段食べる日常食卓では白米に一汁三菜も出ればいい方ですが、正当とされている日本料理は何と全部で8品も出てきます。それぞれ下のようになります

①八寸(前菜的な位置づけ)

②造り、刺身

③椀

④焼き物

⑤揚げ物

⑥炊合せ

⑦ご飯物

⑧水菓子

文字だけみて、なんとなくはわかると思います。 各項目については、その大切なポイントも含めて後でまた詳しく解説します。

<飲み物>

お酒が好きなら日本酒を、そうでないならお茶をもらいましょう。

日本酒は初心者なら

①精米歩合

日本酒の元となる米を削って残った割合を示す。中心部分だけを使ったものがいわゆる大吟醸(精米歩合30%など)で、あまり削らないものを清酒(精米歩合60%など)と呼ぶ。一般的には大吟醸はフルーティな香りがし、清酒はいわゆる日本酒っぽい香りがする。

②甘口か辛口か

の視点を持ってれば十分。この観点で店の人にオススメを聞いて、いくつか試してみればいいでしょう。あとはしいて言えば冷酒かお燗か、でしょうか。これはお店の人に任せたほうが無難でしょう。

日本酒はワインに比べれば随分安いし、ボトルで頼まなくても大丈夫なので、店でもだいぶ気軽に楽しめます。なお一部の店はワインを勧めてきたりもしますが、日本食にワインは全く合わないのでオススメしません。

<予算と店のランク>

ランチなら5000円程度から。ディナーは8000円~。最高級となると2万円ぐらいは覚悟したい。だいたい3-4万が限度でしょうか。

<マナー>

一般的な日本の食卓におけるマナーとそう大差ありません。まあ難しく考えずに楽しめばいいでしょう。しいて言えば、小さなお皿で出されたものは、手に持って食べ物が下に落ちないようにする。お醤油皿も口に運ぶまでに醤油がたれそうならば、口元まで持ってきて食べる、という事ぐらいでしょうか。

滅多にある事ではないと思いますが、もしお座敷に座るのならば一般的には出口に近いほうが下座、奥側が上座だということぐらいは知っておいても悪くはないかもしれません。

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