朽木来たら「丸八」寄ってこか|丸八百貨店
朽木にある丸八百貨店、藤原穂波さんにお話を伺いました。
昭和レトロな木造建築「丸八百貨店」は、国の登録有形文化財に指定されています。高島市役所朽木支所からほど近く、メイン道路から少し入った場所に位置し、駐車場も併設。小学校と中学校からも近く、地元の方が徒歩でふらりと訪れることも多い朽木の拠点です。
以前は商工会が管理し、地朽木睦会(むつみかい)が喫茶を運営していました。地元のおばあちゃんたちの集まる場でもありましたが、睦会のメンバーも高齢になる中、維持が難しくなったことで、新たな管理者を募ることになりました。
藤原さんが指定管理に入ったのは2023年の4月から。
前年7月に指定管理者の募集があり、8月に申込。プレゼンを経て、採択されました。リニューアルオープンして1年を経た丸八百貨店の今を取材します。
入り口を入ると物販コーナー、奥が喫茶スペースとなっています。
駄菓子コーナーも併設されており、子どもたちにも人気のコーナーです。
この日は2階で地元の方々の会合が開かれていました。
発酵のまち高島にちなんだ土日祝限定の発酵ランチは10食限定。
柑橘系の発酵ジュースは炭酸がシュワシュワとはじけ、熱い夏にピッタリです。
藤原さんが指定管理に手を挙げたのは、地域の活性化が目的でした。
この1年でも多くの方が亡くなった。高齢化が進む地域だからこそ、活気を起こし、地域の人たちと一緒に取り組んでいきたいとお話しいただきました。
京都から家族で移住した藤原さん、朽木での子育てを経験してきたお母さんとしての視点も活かされています。ランチメニューには600円の「子どもランチ」、この日のメニューはクリームパスタとジュースのセットでした。
夏休みにお寺で子どもたちの宿題を見る会が開かれた後、丸八百貨店でのランチは子どもたちで賑わいます。
近くの小学生がちょっとトイレを借りに入ったり、硬貨を握りしめて駄菓子を買いに来たり、子どもでも気軽に立ち寄れる場づくりが成されています。
通常の営業は10時-18時の丸八百貨店ですが、実は不定期で夕方からオープンする「夜丸八(よるまるはち)」という夜の顔も。音楽ライブと合わせて大人の時間を楽しめる、普段とは違う明かりが灯った姿も見ることができます。
また、若い世代が地域に滞在し魅力を体感・発信する「滋賀のふるさと応援隊」では大学生の受け入れを行い、朽木地域すみよいまちづくり推進協議会が主催する「すみまちカフェ」の会場となったり、地元高校生のインターンシップ受け入れや、市の新人研修の場としても活用されています。
先日朽木出身の方々が開く同窓会の打ち合わせがあったそうです。
なんと皆さん70代。「朽木に来たら丸八寄ってこか」と、丸八百貨店を訪れてくれたそうです。記憶とつながる場所として、様々な思い出と共に、時が経ってもまたここに来ようと思える共通の場として、もしかすると今お昼を一緒に食べに来ている子どもたちの姿も将来、ここで見られる日が来るかもしれません。
地域の方々と一緒に時を刻んできた丸八百貨店は、様々な年代の方々にとって立ち寄りやすい場として開かれています。
様々な顔を持つ丸八百貨店、あなたの楽しみ方を見つけてくださいね。
取材:来見
高島縁人の公式LINEでは、
高島市で開催されるイベント情報を発信しています。
ぜひご登録ください!
▼高島縁人 お友だち登録
https://y2za9ops.autosns.app/line