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正しい成熟のやり方を学ぶことで、社会から疎まれる老害への道を回避できます。『成熟スイッチ』

『成熟スイッチ』は、成熟するために必要なことが学べるビジネス書です。

「人間は成熟しきると、大抵のことはどうでもよくなってくる」「人は年をとり、人づきあいの新陳代謝を繰り返していくうちに、人間関係に悩まないようになる」「人づき合いにかぎらず、趣味やボランティアなど、本業とは別の世界を持っている人間は強い」など、人間的に強く年を取ることの必要性を教えてくれます。

特に「自分が好きなことに遣うお金は、遣ったぶんだけ返ってくる」は、好きなことは消費ではなく投資であることを示しています。

なぜなら、「知的好奇心を満たすために遣ったお金はすべて、遣った人の教養の一部になる」からです。

自分が好きな作品の演劇を見れば、その経験が知識となり、一部が知恵となり教養となって自分を強化してくれるのです。

自分の趣味にお金をかけられないサラリーマンは、投資マインドに転換する必要があるでしょう。

 

「五十歳を過ぎたら、仕事の三割はお金をもらえないことをやりなさい」「紹介された人と三回会うまでは、紹介者に報告する」「お金は、人を積極的にしてくれるし、可能性を広げてくれる」などを通して、お金から自由になる価値観を学べます。

特に「人を成長させ、人間力を鍛えてくれるのは、仕事」は、人間力を鍛えるために仕事があると考えることで、自分に自信が持てるようになります。

「仕事をする:いやなことがあっても耐え、自分を抑え、たとえ大嫌いな人とも折り合っていく」必要がある、つまり仕事は理不尽を体験するシステムです。

理不尽を体験することで、レジリエンスが鍛えられ、耐える力と成長する推進力を手にすることができるのです。

毎日、真面目に働いているサラリーマンは、人間力を鍛えているのだと認識して、自信を持つことを推奨します。

 

オタクの視点から言うと、「本を読む:自分とは違う人生を見るための格好の材料」に刺さりました。

イノベーションを生み出すには、情報を多岐にわたって集める必要がありますが、情報を集めるには好奇心が必要です。

好奇心とは、「好奇心:別の人間の人生を味わってみたい」という欲求が起点となります。

その欲求は、「読書は必ず人生を面白く豊かにしてくれる」とあるように、読書が最適なのです。

ある意味、オタクが一番イノベーションを起こす可能性が高いのかもしれませんね。

 

#成熟スイッチ #講談社現代新書 #林真理子 #講談社

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