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「悪書」と言われる割に「気持ち悪い」と感じなかったのは、前山が異質な存在なのかもしれませんね…。『危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ』

『危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ』は、異なる価値観で自分の器を広げるためのビジネス書です。
「悪書をすすめる理由:自分の価値観と異なる本を読むことで多面的に捉える機会となる」「『わが闘争』は選挙公約のようなもの」「北朝鮮の国家目標:他国に干渉されることなくただ生き残ること」など、悪書と呼ばれた本の意外な一面を知ることができます。
特に「頭のよさと、なにを信条とするかは関係がない」は、「頭がいいならなぜ過激派に?」の答えを教えてくれます。
「人は自分の命を賭す覚悟を持てると他人の命を奪うことへの抵抗が少なくなる」とあるように、「人を殺す思想にはある種の怪しい魅力がある」のです。
オウム真理教のように、頭のよさそうな人たちがバカなことをやったのも、これが理由です。
会社に盲信している器の小さいサラリーマンは、一度違う価値観に触れてみるといいかもしれません。

「アメリカは宣伝放送の主眼が国内をまとめることに置かれている」「世なおしの思想を極限化すると武装行動に至る」「禁忌なんて、人間が後からつくった洗脳に過ぎない」などを通して、「気持ち悪い本」の効能を教えてくれます。
特に「ゴーンショック:一連の逮捕・逃亡劇によって海外の超一流経営者が日本企業を敬遠するようになる」は、「日本:年収5千万円超える→検察が怪しいと考える」くらい狭い考え方を持っていることを如実に表しています。
「国際的な基準で見れば正当な対価を要求するだけで、世間からも社内からも、そして検察からも足を引っ張られる」国で、誰が力を貸してくれると考えるのでしょうか?
同質化を基本としている日本では、嫉妬の感情で突出している人たちの足を引っ張るのでしょう。
日本が本気で超一流になりたければ、根源から変わる必要があります。

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