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おれのベストシネマ2019・2010s・その他ランキング

恒例の「おれのベストシネマ」です。

今年は120本近く映画館で新作映画を鑑賞できて、多い月だと10月は映画14本みてました・・今回は2019年ベスト、2010年代ベスト、2019年ワースト、2019年ベスト配信サービス作品を発表したいと思います〜〜。

▼おれの2019ベストシネマ(1〜20位)

1.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
2.マリッジ・ストーリー(Netflix)
3.スパイダーマン: スパイダーバース
4.パラサイト 半地下の家族
5.さらば愛しきアウトロー
6.ジョーカー
7.アイリッシュマン(Netflix)
8.運び屋
9.ファイティング・ファミリー
10.惡の華
11.家族を想うとき
12.蜜蜂と遠雷
13.アド・アストラ
14.女王陛下のお気に入り
15.ホテル・ムンバイ
16.COLD WAR あの歌、2つの心
17.アス
18.トイ・ストーリー4
19.天気の子
20.アップグレード

SP.アベンジャーズ/エンドゲーム

▼おれの2010年代ベストシネマ(1位〜20位)

1.ラ・ラ・ランド
2.ザ・マスター
3.メランコリア
4.君の名前で僕を呼んで
5.マッドマックス 怒りのデス ロード
6.トイ・ストーリー3
7.ジャンゴ 繋がれざる者
8.グランド・ブダペスト・ホテル
9.ゴーン・ガール
10.ホーリー・モーターズ
11.6才のボクが、大人になるまで。
12.シン・ゴジラ
13.ズートピア
14.レヴェナント: 蘇えりし者
15.ドライヴ
16.インターステラー
17.ROMA/ローマ
18.her/世界でひとつの彼女
19.Mommy/マミー
20.マンチェスター・バイ・ザ・シー

※あえて2019年公開映画は外しました

▼おれの2019ワーストシネマ(1〜3位)

1.人間失格 太宰治と3人の女たち
2.喜望峰
3.ジェミニマン

※10位ぐらいまで書くと怒られそうなんで3本くらいに。。

▼おれの2019ベストテレビシリーズ、映像作品(1〜10位)

1.マインドハンター S2
2.ゲーム・オブ・スローンズ S8
3.ラブ、デス&ロボット
4.オレンジ・イズ・ニュー・ブラック S6
5.ボクらを見る目 S1
6.ストレンジャー・シングス S3
7.テラスハウス Tokyo 2019-2020
8.クィア・アイ IN JAPAN
9.トラヴィス・スコット: Look Mom I Can Fly
10.FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー

※ドラマ、番組、ドキュメンタリーにフォーカスしてます

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2019年の映画シーンはこの10年間で一番楽しかった。今年の前半はスーパーヒーロー映画(エンドゲーム、アクアマン、キャプテンマーベル、シャザムetc)が乱立し、後半からはスーパーヒーロー映画時代に対抗するように、ベテラン監督勢が「これが本来の映画なんだ!」、「映画の役目ってこういうことじゃん」と訴えるように昔の時代を引用しながら、現代の社会問題を映した作品が目立ったように見えた。(ワンスアポン〜、ジョーカー、アイリッシュマンetc

「ジョーカー」はマーベル作品と“逆のこと”(マーベルは夢を描き、ジョーカーは現実を描いたetc)をやってのけ、1981年を舞台にスコセッシ作品の引用をしつつ(もちろんそれだけではないギミックがたくさんある)、いまの社会問題をテーマに高評価を獲得した。

1位に選んだ「ワンス・アポン〜」は、何かも最高すぎて映画館で死ぬんじゃないかと思った。一部の鑑賞者にとってムダと感じてしまう冗長なシーン部分が逆に、ブラピやディカプリオなどがそれぞれ演じた登場人物の魅力を引き出す演出になっていて、特にクリフ・ブースを演じたブラピが素晴らしすぎる。クリフの最初と最後のセリフが「I tried」なのもカッコよすぎる。音楽の使い方(終盤のストーンズやバニラファッジなど)も秀逸。世の中を変えるような映画ではないが、おれの中では人生ベストofベスト級。

2位の「マリッジ・ストーリー」は全人類にオススメできる映画。Netflixに入ってる人はいますぐ観よう。入っていない人もいますぐ加入して観よう。2019年の演出部門ではこの映画がベスト1位。冒頭のすっと映画の世界に入っていける洒落た人物紹介、効果的な長回し(弁護士とスカヨハのシーン)など、どのシーンも飽きさせず、また役者の演技(アダムドライバーもスカヨハもキャリア最高の演技)がトップクラスで自然と感情移入(“目線”のみの演技に注目してみて)ができる。スカヨハがデヴィッド・ボウイの仮装をするのも最高のセンス。

3位の「スパイダーマン: スパイダーバース」については、脚本も演出もアニメ表現(アニメーションの可能性を広げた)もトップクオリティで2010年代のベストアニメ1位に選びたいほど。主題歌の「サンフラワー」や細部のディティール(チャンス・ザ・ラッパーなどのポスター)までどれもめちゃくちゃ好みすぎる。ちなみに日本のアニメ映画だと「天気の子」と、TOP20には漏れてしまったが、「空の青さを知る人よ」は日本のアニメの中では傑作だったが、どちらもアニメ表現が従来のアニメからあまり進歩がなくそこが残念な点だった。来年のエヴァンゲリオンに期待である。

4位の「パラサイト 半地下の家族」は全てのシーン、小物までもが機能的に働き、映画としてのクオリティが完璧すぎてびっくりしてしまった。韓国の文化が分かっていればより理解が深まるシーンが多々あり、ある程度知識をつけてからもう一度鑑賞したい。

「パラサイト 半地下の家族」、「ジョーカー」、「家族を想うとき」、「アス」、「天気の子」あたりをみると、僕たちがいまどんな時代を生きているのかよくわかるのでぜひ。

映画からは外れますが、「マインドハンター」と「ゲーム・オブ・スローンズ」だけは別格で他の海外ドラマと質が全然違うので、こちらも何卒。。さらに外れますがちなみに今期の国内ドラマだと「グランメゾン東京」が一番良かった。塚原あゆ子さんが全部演出担当してほしかった。

みなさんが今回取り上げた映画を1本でも鑑賞してくれたらとても嬉しいです、今年もたくさん映画が観れて幸せでした。

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