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#3 男の育休”レジスタンス”スタート!③

私の育休レジスタンスの裏の側面についてである。

育休をとる前後、周囲に(本人には悪気はないのかもしれないが)言われて、もやっとすることもある。

男性陣からは、
「(男が育休取っても)実際、やることなくない・・・?」(本人悪気なし)
「心配しなくても、子どもなんて勝手に育つ。」
「おれたちの若い頃に、子どもが産まれたからって男が休むなんて考えられなかったなあ。”時代だね”。良いことだから頑張って」

要するに、こういう人たちは、
・出産した妻は、実家に帰って、実家の家族に頼りながら、産じょく期の体の回復と、新生児のお世話を乗り越えており、
・その間、夫は家で一人暮らし、
・(長い子育て生活も、上の世代は)仕事に集中して、妻に子育てをしてもらう。いざというときに父親の出番的感覚で子育てをしてきている。

だからこそ、産じょく期の妻の大変そうな姿、新生児のお世話がどうスタートし、軌道に乗るまでどのように悪戦苦闘しているか、24時間ベースの実態が体に刻まれていないのだ。

男は働く、金を稼ぐ、女が子育てや家事一般をする、そういう平等性のかけらのない価値観が刻み込まれており、私たちが、夫婦で力を合わせて、子育ても、仕事を通じた自己実現も、なんとか両立しようとしていることを、「時代だ」という

強い違和感を感じる。

各自治体がはやりのように子育て政策を打ち出し、充実させ、政府もそれに呼応している昨今の流れは、子どもが少ないから、それだけを理由としているのか?それでいいのか?

前回の投稿でも書いたが、被害妄想の強めな私は、これらの言葉尻から、「おれらはそんなのしなくても子どもは勝手に育った。今はイイよな(甘えてるよな)。仕事休むんだから、それ相応のことくらいはしてこいよ。」的な空気感を感じてしまう。

仮にそういう空気感があるのだとしたら、それは「誰かの犠牲(自らの自己実現を諦め(または抑え)、誰かが育児や家事を負担していること)」を顧みない、そういう身勝手なものだと思う。

男性だけでない。周囲の女性たちからも、違和感を覚える言葉を投げかけられた。

(育休中、たまたまあった上の世代の知り合いの女性から、育休生活について問われ、夜泣きが多く大変だと答えた際、)
大変なのは、奥さんね(きっぱり)。奥さんは家事も、授乳も、寝かしつけも大変なの。」

おっしゃるとおり、産じょく期、体がぼろぼろの中、2~3時間おきの授乳、寝かしつけ、全然寝られないと。大変だと思う。

ただ、(母乳育児を我が家はしているのでそれ前提に)授乳以外は私ができるのだ。掃除、洗濯、料理、買い物といった家事全般、そして、授乳後の寝かしつけ、おしめの取り替え、絵本の読み聞かせなどの日中のコミュニケーション。
すべてできるのだ。

妻には体の回復と授乳に専念してもらい、他の家事育児を夫がする、そういう可能性だって本来的には想定してもいいはずだが、この方も全く悪気はなくこういうことをいう。

ここからも、
「女性が家事と育児のメインプレーヤー」というステレオタイプが透けて見えるのだ。

違うと。

男性も、女性も、仕事・家庭・個人、それぞれで自己実現を図っていくライフスタイルが、そもそも必要なのに、今までしてこなかったのではないのかと。

日本社会の「少子化」という大きな課題に直面したから、私たちの世代は、社会からも、周囲からも、「子どもを育てやすい環境を提供していただいている」。

ただ、それを「(子どもが少ない)時代だから(しょうがない)」というのではなく、もっと根幹的な潜在意識の変革を起こさせるものにしていかないといけない。繰り返しだが、それは、「男性も、女性も、仕事・家庭・個人、それぞれで自己実現を図っていくライフスタイル」を当たり前にしていくということだ。

私は、男性育休第1世代である、私たち世代は、この空気感を打破するためにも、「男性育休かくあるべし」を作り出していかねばならない。

前例はない。これまで蓄積されてきた「なんとなくの正解」もない。

私たち第一世代の成功と失敗を、世に出していくことで、少しでも後に続く人々の道しるべになっていくべきなのだ。

こういう空気感・価値観の打破、これが私の億級レジスタンスの裏の側面である。

そこで、このnoteでは、私の実体験に即して、以下の4つを中心に書いていこうと思う。
①産まれてから2週間の動きや役割分担(出産~退院、退院後1週間):
→”夫として”、産休・育休期間中に実行しようとしていたタスク。最初が一番流動的で、肝心!!家事しかできませんでした、は避けたいなと思っていた。
→とりわけ、妻が一番肉体的・精神的にしんどいときであること、(私の場合)おむつ替え、沐浴、ミルク作り・消毒などなど、病院で育児スキルの実技指導を受けられなかったので、妻と夫にすでに差と思っていたこと(ただ、正直後から考えると、そんな差はない。)を前提にどう立ち回ったか。

②生後3週目~6週目の動きや役割分担(1ヶ月検診~育休終了):
→夫婦ともに、一定育児や育児に伴う生活に慣れ。ただし、1ヶ月検診までは、妻と子は基本的に外出をあまりできない。メンタル面も含めてどうしているか。
→長期休暇の中、仕事との兼ね合いはどうとっているか。
→(ありがたいことに)お祝いのラッシュ。内祝いの検討など。

③(戻って)準備期:夫婦として出産後に向けて、いつから、どのような準備をしたか。
→自治体、メーカー、病院などのパパママクラスの受講
→参考になった書籍
→自宅のゾーニング。必要なハード・ソフトの購入、組み立て
→仕事の調整。育休に関する調整

④育休終了後の動きや役割分担(1ヶ月検診後:私(夫の)仕事復帰)
→職務復帰後の生活
→育児/家事の役割分担の変化

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