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Japanese Rock 80’s on Radio 
第11回 2022.2.6放送分

また書くの忘れてました。。。月あたまは忙しいんですよ(言い訳)。

今回はジャパメタ特集!!その中でさらにテーマを設けようと思ったら、意外にも北村さんはこのへんあまり通ってないようで。仕事でもあんまり通ってないって。
ということで、北村さんにはアタマの2曲を選んでもらい、あとは僕の独断と偏見で選びました。

ジャパメタといえば、日本独自の個性的な音は海外でも人気で、例えば、DOOMとかGASTUNKとかDEAD ENDとかね。でも、今回はあえての王道。

<様式美とその周辺>特集!!

【1曲目】
LAZY「Earth Ark」(80年)

「宇宙船地球号」ですね。ジャパメタ第1号と言われている記念すべき作品。
アイドルバンドだったLAZYに満足できず、より本格的なメタルを目指したわけですが、作り始めたはいいけど誰にも理解してもらえず、レコーディングの現場に事務所の人すら来なくなっちゃったという・・・。そんな中作られたこのアルバム、いかにもジャパメタって感じですが、今聴くと、演奏がけっこうしっかりしてるんです。やっぱ、最初からすごかったんだなと。
しかし、制作していく中で、メンバー間の志向の違いが明確になり、そこからさらに紆余曲折あり、樋口宗孝(Davy)と高崎晃(Suzy)のLOUDNESS、井上俊次(Pocky)と田中宏幸(Funny )のNEVERLAND、そして、ヴォーカルの影山ヒロノブ(Michell)はソロになり、売れない時代を経てアニソン歌手として花開くわけです。
ジャパメタ創世記の話でした。


【2曲目】
浜田麻里「DON'T CHANGE YOUR MIND」(83年)

2ndアルバム『ROMANTIC NIGHT』収録の初期の代表曲。
この当時はLOUDNESSのひぐっつぁんのプロデュースでした。
この時の浜田麻里は21歳。
それでもう後年の歌い方が完成してるんですよね。
やっぱ別格です。


【3曲目】
BLIZARD「The Second Diamond」(84年)

美形バンドといえばブリザード。Sonyに移籍してからはキャッチーな路線になりましたが、初期はブリティッシュ路線でした。
これは2ndアルバム『暗黒の警鐘〜KAMIKAZE KILLERS MY TEARS EVAPORATE〜』のオープニング曲。ツイン・ギターによる荘厳なイントロはまさに様式美。歌が入るとちょっと落ちちゃうんだけどw
ちなみに、ブリザードはあのZARDの名前の元になっていると言われていて、かなり昔にヴォーカルのセイジロウさんにインタビューした時、<ブリが切られてZARDが残った>と自虐的なギャグを飛ばしておりました。定番ネタなんだろうなw
もひとつちなみに、ギターの松川"RAN"敏也のソロ・アルバムには、ヴォーカルでデビュー前のB'z稲葉浩志が参加していることで、すごいプレミアムが付いてるのも有名ですね。


【4曲目】
HELLEN「Talon Of King」(85年)

様式美といって外せないのがHELLEN。
今となってはキーボードの高梨康治が「プリキュア」や「NARUTO」など、アニメ音楽の大家として知られるようになりましたが、当時はやっぱり清水保光のイングヴェイ・スタイルのギターが取り沙汰されました。
マンドレイク・ルート・レコードの第1弾なんですが、このマンドレイク・ルート、幾多の名盤を制作しながらも何を聴いてもとにかく音質が悪い。
しかも、マスターテープもダメになっているらしく、このHELLENもCD化は盤起こしでした。
LPは5000円〜10000円の間くらいで買えるのではないかと。
ちなみに、この「Talon Of King」、なんとSHOW-YAさんがデビュー・アルバムでカヴァーしております。


【5曲目】
SABBRABELLS「DOG FIGHT」(87年)

サブラベルズといえば、日本のインディー・メタル第1号と言われているバンド。そのアルバム『SABBRABELLS』(83年)は、1000枚限定で、後に10万円というプレミアムが付くことになります。
この曲はサブラの代表曲で、最初は85年にインディーズ盤の12インチでリリースしたんですが、今回かけたのはメジャー進出後の87年にリ・レコしたもので、シングル・オンリー。アレンジはそれほど変わらないんですが、キーチさんのヴォーカル・スタイルがぜんぜん違います。当時のライヴのスタイルに合わせて録り直したんでしょう。ただ、これまた音質がありえないくらい悪い・・・。メジャー録音なのに!
個人的にはジャパメタ最高の1曲は何?と聞かれたら、たぶんこれを挙げます。


【6曲目】
MARINO「BREAK」(85年)

関西メタルの猛者。85年に解散したので、その後のメタルブームに乗れなかったのですが。
ただやっぱり、大谷レイヴンを採り上げないわけにはいかんのですよ。この人のギターはテクもすごいのですが、出音の凶暴さと言うか、襲いかかってくるような圧があるんですよ。この凄みはどんなすごいテクを以ってしても超えられない。ほんで、意外とネオクラシカルみたいなプレイも得意。
この人のギターはどこかで再び注目されるときが来るはず。


【7曲目】
TERRA ROSA「Do You Go As You Are?」(89年)

様式美といってテラ・ローザを挙げないわけにはいかない。普通なら『The Endless Basis』から三宅庸介のプレイを・・・ってなりそうだけど、ここはあえて(ようやくの)メジャー1枚目『Honesty』から。ギターは鈴木広美です。
この人のプレイはやっぱりマイケル・シェンカー〜リッチー・ブラックモアあたりの影響が強いようでいて、気合一発のちょっとフレーズが雑な速弾きなんかはゲイリー・ムーアっぽいと言うか。気取ってないしとにかく熱量がすごいので、そういうところが気に入ってます。
曲はレインボー系の様式美なんですが、どこにも上がってなかったので、同じアルバムから別の曲を。


【8曲目】
PRECIOUS「Crazy For Your Love」(87年)

最後はコレ。やっぱりインギー・フォロワーと言えば梶山章ですよ。
とにかくこの曲はよく出来てる。ギター・ソロもくそっ速いのにちゃんとキャッチーなフレーズを入れ込んでる。
名曲でしょう。


いっときはこういう王道モノって聴くのが恥ずかしくなったりもしたんだけど、今聴くとちょっとイイんですよねw
ほんとは 中間英明のHURRY SCUARYとか黒木政彦のWOLFなんかもかけたかったけど、時間が足り図。こういうのはギター・ソロ聴かせないとダメじゃんw だから曲数をかけられないの。
そのうち、より広義のメタル特集なんかもやりたいですね〜。

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