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在宅消費時代にサービスはどう在るべきなのか

いま目の前で起きた変化が恒久的なものだったら、既存のサービスはどう変わっていくんだろうかという疑問から今回のnoteを書くことにしました。

在宅勤務になり、必要なものをコンビニに買いに行く以外は基本在宅。ライフスタイルももちろん変わりましたし、在宅が増えたことによってしなくなったこともありますし、逆にするようになったこともたくさんあります。

で、急を要するものに関しては、その性質ゆえか、在宅でほとんど完結しますが、いわゆる不要不急なものは家では消費できないことが多いなと感じています(当たりまえなのですが)。

なので、現状、在宅消費の増大に対応できていない不要不急なサービスが、今後どう向き合っていくのかを妄想してみました。

まず消費者目線での簡単な整理

不要不急なものって今までわざわざしに行っていたものだと思うのですが、
そういうのを家で消費するためには、家に来てもらわなきゃいけないわけです。
(○○しに行くから、〇〇しに来てもらうへの変化)

例えば

・飲み会に行ってたけど、飲み会に来てもらう
・お店にご飯を食べに行ってたけど、家に来てもらう
・習い事に行ってたけど、習い事が来てもらう
・合コンに行ってたけど、合コンに来てもらう
・カラオケに行ってたけど、カラオケに来てもらう

で、この来てもらうの部分には多様な解釈がありそうです。

"不要不急"のサービスはどう在るべきなのか


ここまでは消費者側の目線なんですが、サービスの提供者側の視点に立つと、

今まで、お客さんに来てもらっていたけど、お客さんのもとに自分が行かなきゃ成り立たなくなるということです。(○○しに来てもらうから、〇〇しに行くへの変化)

例えば、動物園を運営している団体は、
動物園に来園してもらっていたけど、お客さんのもとに動物を連れていくというふうに変わっていくでしょう。

で、その手段がオンラインなら、下の記事のように、ZOOMの飲み会に動物を呼べるサービスになるんだと思います。

単なる動物の動画だったら、YouTubeで十分かもしれないですが、
動物園独特の、こっちが何かしたら、動物が反応してくれるというような
インタラクティブ性は、こういうサービスでしか味わえないので、きちんと値段がつくように思います。

習い事だったら、生徒さんに習いごとに来てもらっていたけど、自分が生徒さんのもとに行く人が残ると思います。

田端大学の同胞に関さんというピラティス講師の方がいます。関さんは、間違いなく、今後それを体現していくと思っています。


マジシャンや、音楽家、お笑い芸人
などは、今まで、来場してもらっていたけど、自分が魅せに行く必要があります。

例えば、オンライン飲み会をしているところに15分ぐらいスポットでゲストとして参加するというサービスがあり得そうです。そういう人をまとめたプラットフォームさえもすぐに出てきそうですね。
この場合、距離や移動時間が無くなるので、かえって忙しくなる人さえ出てきそうだなと。

ソムリエの方も同じようなことができそうです。

オンライン飲み会をしているところに参加して、その場で飲まれているワインの説明をしたり、どんな料理が合うかなどを説明するというサービスです。
どのお店の料理が合うかを教えてあげてUber Eatsで頼んでもらうという導線も作れそうですし、
パーティ終わりに、そのソムリエの方からワインを購入するという導線もありそうです。

洋服屋さんの接客だって、来店してもらわなくてもできそうです。

接客の本質って、別に店舗内ですることにあるわけではないので、ZOOMでしたっていいと思います。
オンラインになることで、手持ちの服との組み合わせを見ながら接客できるようになったり、家具などを見せることで、洋服の枠を超えた接客もできるかもしれません。
個人的には、ALL YOURSさんがやっている取り組みが気になっています。


単にオンライン化すればいいっていうわけではない

というように、ほとんどのサービスって、
お店に足を運んでもらうことが本質的な価値じゃなかったりするので、
リモートに変えても成立する、
もしくは、より忙しくなるという現象があちこちで起きそうです。

で、単にオンラインにすればいい、単にZOOMを使えばいいっていう問題でもないというのは少し注意が必要な点だと思います。

今まで、お客さんに提供していた本質的な価値はなにで、それをオンラインでどう実現するのかを整理して始めたサービスと、
上部だけをオンライン化したサービスとでは雲泥の差が生まれると思います。

例えば、カラオケをオンライン化(アプリ化)しようとして、ただカラオケ音源が流れるだけのアプリを作ってもしょうがないということです。

僕の弟は、カラオケバトルのアプリを作っているのですが、このアプリはカラオケ音源は流れません。
その一方で、他の人の歌を聴け、またユーザーの投票によってバトルができて勝敗が決まるというところに特化して作っています。
歌うということに注目するんじゃなくて、歌って友達と競い合う部分に注目して作っているアプリなのかなと勝手に想像しています。

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というように、いまの時期は、自分の事業が提供していた本質的な価値はどういうもので、それはオンラインでどう再構築できるのかを考えるためのいい機会なのかなと思っています。

で、本質的な提供価値ってなんだったんだっけっていう部分は、
現場で自分が体感しないと分からないことなので、在宅消費時代といえども、
現場経験は強いんだなと。

今回はこのあたりで失礼します。

最後まで、お読みいただきありがとうございました!
ぜひ他の記事も見てみてください。

清原(@Takashi0Zo)

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