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【勝手に経営者東大生の視点】 Uber Eatsは大赤字 -Uber Japanのたくらみとは-

こんにちは、東大経済学部4年清原です。バイトをするときや、お店に行くときなどに、「自分がここの社長だったらどうするだろう?」と考えることを日々意識しています。

今回はUber Eatsに関していろいろ考えたので話していこうと思います。

前説
Uber Eatsとは、都内や、日本のいくつかの地域で展開されているフードデリバリーサービスで、加盟店が多いことや、配達員の位置情報が分かること、配送料にダイナミックプライシングが用いられていることなどに特徴があります。都内にいる人であれば、大きいボックス型の荷物を背負って自転車を漕いでいる配達員を見たことがあるのではないでしょうか?


本題
Uber Eatsのサービスを利用していて気になっていたことがありました。

「Uber Eatsは果たして儲かっているのだろうか?」ということです。

Uber Eatsは配達員やお店の視点で儲かるのかがよく話題にされますが、Uber Eatsの会社本体は儲かっているのでしょうか?

この疑問に答えるにあたって、簡単に1件あたりの配送のUber Eatsの利益について考えてみます。

Uber Eatsについて書かれてる記事によると、配達員側の給料は以下のような仕組みになっているそうです。

(a) 受け取り料金: 300円
レストランにて商品を受け取った際に発生します。 配達先が2ヶ所ある場合でも受け取り場所が1ヶ所の場合には、受け取りは1回としてカウントされます。
(b) 受け渡し料金: 170円
注文者に商品を渡した際に発生します。配達先が複数ある場合には、それぞれ受け渡し料金が発生します。
(c) 距離料金: 150円/km
レストランから配達先までの距離に応じて、計算されます。複数の配達があった場合には、合計の距離の分が計算対象となります。
まとめ
例えば、1回の配達を完了すると (配達距離 2km):
 300 + 170 + 150 x 2 = 770 円
また、一軒のレストランから複数の配達先にお届けした場合 (配達距離 各1km, 1.5km):
 300 + 170 x 2 + 150 x (1 + 1.5) = 1,015 円

そして、その記事によると、一回の配達員がもらえる金額は平均約600円とのことです。

一方、加盟店がUber eatsに払う手数料はいくらかというと、合計金額の30%とのことです。

マックを例にして考えてみます。エッグチーズバーガーセット(一番安いセット)のUber Eatsでの値段は580円です。これの30%配送料がUberに入ります。配送料は混雑具合や、距離によって変わりますが、近隣のマックであれば200円程度です。

さて、以上の数字を使ってUber Eatsの取り分を計算してみましょう。

(Uber Eats側の取り分)=加盟店手数料+配送料-配達員給料
=580(円)×0.3+200(円)-600(円)
-226(円)

はい、Uber Eatsは226円の赤字です。多少数値のブレはあるかとは思いますが、マックの一番安いセット1つだけ頼むと、Uberは226円の赤字なのです。

また上記ケースにおける損益分岐点は、1334円です。ビッグマックのセットを2人分注文すればUber Eats側は黒字になります

全体で考えると、Uber Eats側が黒字になる配達は一定数あるとは思うのですが、1400円注文してようやく10円の利益なのですから、経営的にはかなり危ういと言わざるを得ません。

※※※2019年2月26日追記※※※
noteを読んでくださった方の指摘で、Uber Eatsは配達員への報酬の30%を手数料として引いているそうです。なので、Uber Eats側の振込の手数料を考えたとしても、損益分岐点は、もう少し下がると思われます。
リサーチ不足だったことお詫びします。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ここで2つの疑問が生まれます。

1. 「なぜUber Eatsは赤字覚悟で事業をしているのでしょう?」
2. 「Uber Eatsを黒字化するにはどうすればいいのでしょうか?」

この疑問には、いくつか答えがあると思います。皆さんもまずはUber Eats Japanの社長になったつもりで考えてみてください。


最初の疑問、1. 「なぜUber Eatsは赤字覚悟で事業をしているのでしょう?」についてです。

1つには、配達員の囲い込みをするためというのがあるでしょう。
自分たちの利益を犠牲にしてでも配達員にある程度高い給料を確保することで、配達員の囲い込みができます。
運送業において人手が不足している現在だからこそ、大量の人を確保できているということは、非常に大きな意味を持ちます。
配達員を確保することにより、ゆくゆくはフードデリバリーサービスだけではなく、佐川や、ヤマトに変わってラストマイルの運送業を担えるかもしれません。Uberが得意なITの力を使って配送を効率化できれば、運送業に革命が起こる可能性は十分にあります。

考え得る2つ目の答えは、周りのフードデリバリー会社を市場から退出させた後に、配送料をあげるか、配達員の給料を減らすのを狙っているということでしょう。

Uber EatsはタクシーのUber側の利益があるので、他のフードデリバリーだけを行なっている会社よりは体力があります。なので、他の会社が利益の出ない価格の水準でもって市場からの退出を促し、独占状態を作ろうとしているのかもしれません。
価格を安くして、競合が退出した後に値段をあげることは「略奪的価格設定」と言われ、しばしばみられる現象です。これを企んでいる可能性はあるかもしれません。


まだまだ答えはあるとは思いますが、僕がパッと思いついたのはこの2つです。


次に、2. 「Uber Eatsを黒字化するにはどうすればいいのでしょうか?」についてですが、これは次回以降のnoteに譲ろうと思います。それまでに皆さんも考えてみてください!


では今回はここまでにします。
GUの記事は今週末に公開予定ですので、もうしばらくお待ちください!
最後までお付き合いしてくださりありがとうございました。

まだUber Eatsを頼んだことのない人はぜひこの機会にアプリをダウンロードして頼んでみてください!
(ちなみに、eats-a9k9ziのプロモーションコードを入力するとお互いにクーポンがもらえますのでぜひ試してください!)


清原


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マクドナルド、GUといったグローバル企業でアルバイトとして、オペレーションやマーケティングを学んできました。「経営者ヅラ労働者」として現場を見ているからこその視点でnoteを書いています。東大経済卒。田端大学最年少MVP。出版クラファンを終え、現在執筆中です。

コメント3件

(古い記事に今更ですが)
Uberは配達員からも報酬合計の30%を手数料として
抜いてるので損益分岐点はもう少し低いと思われます。
知らなかったです!ありがとうございます!
意図しているかどうかわかりませんが記事に記載の以下のうち式のうち
①と②は最安値に近いマックの580円のセットを計算値に使っておきながら
③の配達員への報酬については、1件あたりの平均値である600円を採用
しているところに計算の不公平さがありますね。

(Uber Eats側の取り分)=①加盟店手数料+②配送料-③配達員給料

①と②も平均値を用いるか、あるいは③を最安値にするかしないと。
Uberが赤字であるという結果ありきで記事を書いているように見える。
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