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僕らの運命を左右する秘密組織の話

人生という舞台で生活していると、うっかり忘れ物をして家まで取りに帰るとか、思わぬ場所で知人と会って話し込むとか、長いこと連絡を取っていなかった友人から急に着信が入るとか、急な予定のキャンセルが続けて発生するとか、そういったことが誰の身にもしばしば起こることと思います。多くの人にとって、これら日常の些細な出来事のひとつひとつは偶然として片付けられる種類のものでしょう。でも、これって本当に偶然でしょうか。もしかしたら、あらゆる出来事は何らかの意味を伴った必然で、全ての人間には他ならぬその人自身のために用意された運命が存在し、日常的に発生する様々な「偶然の出来事」の一切は、それらの必然や運命がもたらしているものかもしれません。そして人の数だけ存在する様々な運命が時に交わり時にすれ違う、その一つ一つの過程を人知れず管理・調整する役割を担う者たち、すなわち「運命調整局」なる秘密の組織が、実はこの世界のどこかに存在しているかもしれません。

という内容の面白い映画があるのですが、ご存知でしょうか?

2011年公開の米国映画『The Adjustment Bureau』です。直訳すると『調整局』となりますが、日本では『アジャストメント』というタイトルで公開されました。

こんな映画です。

安心と信頼のマット・デイモン主演作なので、どなたも楽しんで観ていただけると思います。どんな役柄もストーリーも、彼が演じると極めて自然でリアルなものに感じられてしまいます。またヒロイン役は名作『プラダを着た悪魔』での好演で知られるエミリー・ブラントです。

「調整局」は実在する?

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この映画に登場する「運命調整局」なる存在、個人的にはなかなかのリアリティを感じました。僕が自分の人生においてイメージする「調整局」的な存在の姿や行動とは少し違いがありましたが、それでもこの映画を観たことで、「そういう何かが存在する」という感覚はいっそう強まりました。もちろんその実在を科学的に証明することなんてできるはずもありませんが、少なくとも自分自身の人生を振り返ると、「見えない誰かが調整してこうなった」としか思えない出来事が実は結構な頻度で発生しています。そしてそういう不思議な出来事が重なって紡ぎ出される様々な縁に導かれるような形で、僕のこれまでの人生は形作られてきました。なので、意外とこの「調整局」的な存在を前提にした方がかえって簡単に説明できてしまうようなことって、実は沢山あるように感じています。

というわけで、こういうテーマに興味のある方は是非、『アジャストメント』を観てみてください。純粋なエンターテインメント作品、ラブストーリーとして楽しめる仕上がりで、かつ我々の人生について色々と考えさせてくれる良作です。是非。


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フットリンガル代表|サッカー選手を中心に指導する語学教師で、時々通訳。過去にはメキシコでタコス屋、ブラジルでサッカークラブ広報、鳥取でリベラルアーツの学び場作りなど。東大文学部卒。1児の父。

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