花火、恐い
僕は、花火が怖くて…たまらない。
ドーンと空中ではじける、あのあの高い音が嫌いだ。
空高くでバチバチと火花が散るのが、恐ろしくてたまらないのだ。
僕の住む町では、夏に大きな花火大会があるので…憂鬱でならない。
出店でいろんなものを食べたいとは思うだが、それ以上に花火を怖がる気持ちがふくれあがってしまう。
せっかく母さんからもらった小遣いも、1円も使うことなく…家に閉じこもることになる。
友達からLINEが来て、一緒に行こうという誘う声もあるが、…怖くて行けないのだ。
花火大会会場に向かう、浮かれた連中の気配を感じながら…テレビをつけて音量を上げ、花火の音が聞こえないように準備をする。
花火をやるという合図の花火の音でさえ怖くてすくんでしまうのだ。
小さな花火はまあまあ好きなのに、あの大きな花火の音が…どうしても怖くて怖くてたまらない。
……花火が好きな人はたくさんいる。
あの、震え上がる爆発音を聞いて喜ぶ人がいる……、それが僕には信じられない
見上げれば、たしかに綺麗かもしれない。
だがしかし、間近で見れば、明らかに危険極まりないものだ。
花火は、なにかあれば人に危害を与えることになる。
花火は、人に当たれば立派な兵器になる。
何かが起きてからでは遅すぎる。
問題が発生する可能性があるものを、こうも簡単に垂れ流すとは。
みんな、危機感がなさすぎやしないかい…。
・・・そんなことを思いながら。
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