
“はたらく“意味を考えるための経験
経験不足をどうやって埋めていくか
こんにちは、トライフル国分寺の国府です。今週も企業インターンシップに行ってきました。高校生や大学生ならアルバイトなどで出来る経験が、障害のある青年にとっては決して当たり前の出来事ではありません。働くための準備に不足しているんは、職業スキル以前に『経験』です。
本人が説明できるように伝えること
青年期のAさんとスーパーでインターンシップを行っています。スーパーで任されている仕事は、”品出し”です。この仕事は「新しい商品をダンボールから出して、棚に陳列する」作業で、開店後すぐに取り掛かっています。
大まかな手順として4つの段階を確認しています。
(1)商品のダンボールを開ける:ダンボールを横に倒し、ガムテープが浮くように周りを押さえてゆっくりはがし、ガムテープがダンボールから剥がれないように開ける。
(2)商品を陳列する:商品棚の前にダンボールを運び、残っている商品を全部出し、新しい商品を奥から詰めていく。
(3)一番前に残っていた商品を入れ直し、新しい商品で棚に入りきらなかった品を一番上の棚に詰める。
(4)空きダンボールをたたんで捨てる:段ボールが3個以上集まったら、バックヤードのダンボール置き場に捨てにいく。ビニール袋、お菓子の小さな箱類は別のところに捨てる。
「今、何をしているの?」と質問したとき、本人が行動指標を答えられることがポイントです。「頑張れ」「集中して」「丁寧に」という言い方ではなくて、”何をどうするか?どこをどうするか?”を理解できているか気をつけています。そのため、手順を一つずつ、写真等で伝えることで理解できるように支援します。
一人一人の言語認知、聞き取られる言語数への配慮が不可欠です!

一緒に働く意味
働くことに向けた企業インターンシップでは、私も一緒に働きます。それは、職場で一緒に働くジョブコーチとしての職場適応支援もありますが、働く経験の少ないAさんにとってモデルになるように努めています。それは模倣することができる力を持っていても、モデルを参照しながら活動を遂行するという経験が足りないからです。そして、どんな支援をすることが障がいを持つ方と企業のどちらにとっても良い結果になるようにという思いからです。
歩くのも大変だった暑い夏も終わり、秋になりました。季節が変わっても行き続ける長い期間のインターンシップは、モチベーションの学びでもあります。「疲れた」「飽きた」「楽しくない」そんな気持ちになることもあります。何を「働く」原動力にしていくかをしっかり問いかけて行きます。
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<私たちのこと>
社会福祉法人宝ものは、本人主体で生涯を送ることができるように、意思決定を支援します。ここに集う方は皆さんが「宝もの」です。家族、地域社会、人類にとっての「宝もの」として光り輝く存在になるよう、共に努力を重ねることを誓います。
法人概要:社会福祉法人宝もの
所在地:東京都国分寺市内藤二丁目41-69
設立日:令和4年9月28日
事業所:令和5年7月1日開所 多機能型事業所(自立訓練6名/生活介護14名)
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