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【レビュー】『チ。-地球の運動について-』

 私はファンタジーものなどの完全なるフィクションよりも、ノンフィクションものの小説や漫画を好む。もちろん脚色はされているし、結末もわかっているのだけど歴史的に起こったことをなぞっていく、あるいは知らなかったそのプロセスを知ることが知的好奇心を満たしてくれる。
 この作品は文字通り「地動説」を常識にしたプロセスに関わった人たちの苦難の物語。長い間キリスト教世界を支配してきた「天動説」を否定する者たちが、あらゆる迫害に耐え、自分たちの信念を何世代もの人たちに引き継いで、とうとう主流派になっていく物語。
 ありそうでなかった漫画作品だ。

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 実は紀元前、つまりコペルニクスやガリレオガリレイが登場する1800年前にも、地動説はかなりの科学的論拠を基に展開されていた。だが、慣性の法則や恒星がまさに天文学的な遠さにあることなど直感ではなかなか理解できないものだったため、天動説が真理として多くの人たちに支持され、それに異議を唱えるものたちは異端審問にかけられ、それでも自説を曲げなかったものたちは処刑されるに至った。

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