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【論文レビュー】「仕事の意味」という言葉の三つの捉え方:Wrzesniewski(2003)

すごく意訳的に本論文を解釈すると、仕事の意味(meaning of work)は、①職務、②キャリア、③天職(calling)という三つから考えることができますよ、と言っています。

Wrzesniewski, A. (2003). Finding positive meaning in work. Positive organizational scholarship- Foundations of a new discipline, 296-308.

①職務(job)

仕事から得られる金銭的な目的をはじめとした物質的な利益に焦点を置いています。そのため、仕事そのものに関心があるためというよりも、仕事以外のもの(趣味など)に関心が向いたもののようです。

②キャリア(career)

組織における昇進やキャリアが進展することを報酬と感じることで、仕事に意味があると捉えるものです。昇進や昇給をもたらしたり、自己肯定感が高まることによって感じられるものと言えます。

③天職(calling)

②であげたような外的報酬ではなく仕事がもたらす達成感と関連するものです。仕事によって偉大な何かに貢献したり、世の中を少しでもよくすることを信じることと関連します。

仕事の意味を見出すにはジョブ・クラフティング

本論文の著者はDutton先生と共にジョブ・クラフティングを提唱した方です。そのため、どのように仕事の意味を創るのかという説ではしっかりとジョブ・クラフティングを述べておられます。

ジョブ・クラフティングについては、マガジンにまとめているので詳細に知りたい方は以下をどうぞ。


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