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【記事まとめ】社会構成主義

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社会構成主義の記事のまとめ。
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社会構成主義の源流を探る旅。〜カント、ウィトゲンシュタインからバーガー+ルックマ…

立教LDCでの学びログ_2020.08.23温故而知新、可以爲師矣(『論語』為政第二・一一) 今年の盆…

【読書メモ】ジョージ・ミードの入門書としても読める!?:『自己形成の心理学』(溝…

G・H・ミードは初期のプラグマティズムの論者でありつつ、その後のブルーマーのシンボリック相…

【読書メモ】『社会構成主義のプラグマティズム』(若島孔文編著)

本書はなかなかスラスラと読める内容ではありません。語り口は口語でわかりやすいものの、社会…

【論文レビュー】似て非なる二つの構成主義〜心理的構成主義と社会構成主義とでは何が…

本論文では、構成主義(constructivism)を「知識はいつも人が構成するものである」(p.167)…

【論文レビュー】似て非なる二つの構成主義ーー心理的構成主義と社会構成主義:深尾(…

構成主義と呼ばれる概念には、ざっくりいうと心理的構成主義と社会構成主義とがあります。本論…

【読書メモ】「批判に答える」:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン著…

最終章では、社会構成主義に対する批判として想定されるものに対して回答するという面白い構造…

【読書メモ】理論と実践(3)マスメディア・権力・インターネット:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン著)[第8章]

ボードリヤールやフーコーが登場する本章もなかなかにして濃厚です。ポストモダニズムに焦点を当てて、ポストモダンとそれ以前の思想潮流との相違点を、権力、意味、行動という三つの捉え方に分けて解説されています。 ①権力の捉え方ガーゲンによれば、ポストモダン以前のパラダイムでは、政府、資本家、教育システムといった客観的で外在化された権力に対して抵抗するという捉え方がされていました。それに対して、ポストモダンでは日常場面におけるより身近な活動場面に現れる関係性としての権力に対して意識が

【読書メモ】理論と実践(2)心理療法・組織変革・教育・研究:『あなたへの社会構成…

本章では、社会構成主義を基にした実践として、心理療法、組織変革、教育・研究が取り上げられ…

【読書メモ】理論と実践(1)対話のもつ可能性:『あなたへの社会構成主義』(ケネス…

対話という言葉は、昨今のビジネス界隈ではバズワード化しつつあるように感じます。ハウツーと…

【読書メモ】「個人主義的な自己」から「関係性の中の自己」へ:『あなたへの社会構成…

本章は、ミード、ヴィゴツキー、フッサールなどのビッグネームが出てくるなかなか濃厚な内容で…

【読書メモ】社会構成主義の地平:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン…

社会構成主義は、実証研究を批判的には捉えていません。しかしながら、実証研究が事実を明らか…

【読書メモ】対話の力ーー明日を創る試み:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・…

社会構成主義は言葉によって世界が生成されるという考え方を取ります。言葉は、他者とのコミュ…

【読書メモ】共同体による構成ーー事実と価値:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・…

ヴィトゲンシュタインやフーコーを引きながら論旨を展開する濃厚で芳醇な(つまりは難解な)第…

【読書メモ】伝統的人間観の行きづまり:『あなたへの社会構成主義』(ケネス・J・ガーゲン著)[第1章]

社会構成主義は実証主義と対比的に論じられることがよくありますが、本書では、社会構成主義が持つ対話の力を重視し、「未来を創造するための新たな可能性」(7頁)を開くことができるものとして位置付けています。二項対立的に批判し合うことが大事な場面もあるのでしょうが、開かれた対話による未来の創造という考え方はいいなぁとしみじみと感じます。 近代的自己(専門家の方からお叱りを受けそうですが。汗)大雑把にいうと、あらゆる存在を疑い得たとしても疑っている主体である自己の存在は疑えない、とい