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マック顧客満足度の低下

マクドナルドは世界的な物価高の影響で何度も値上げを繰り返している。正直なところ、マックレベルの質と量で800円出すなら、ちょっと足してボリューミーなバーガーキングに行った方が満足度は高いと思う。
ただ、マック以外の外資系・海外発のチェーンに対するアレルギーを持っている人がネトウヨを中心に多いし、逆にモスバーガーはそうした国粋主義者が応援しているというイメージのせいで政治意識を持っている人には避けられがちなので、どんなにバーキンやモスが味で勝負しても、マックのシェア首位という状況は変わらない。だから、値上げしても、どうせ、お前ら来るだろうと見透かされてしまい、殿様商売になっている。

また、人件費の削減を狙っているのか、作るのに面倒な商品のリストラも行われている。朝マックのビッグブレックファストなんて、デラックス感もあるし、腹いっぱいになるし、最高のメニューだったが廃止されてしまった。

この人件費削減関連で最大の施策と言えるのが、ウーバーやモバイルオーダーの利用者を優遇するというやり方だろう。

そのせいで、その場で有人レジで注文する客は後回しにされてしまうようになった。特に住宅街にあるような小規模店舗では有人レジに人がいないことも多く、本来、有人レジにいるべき店員はウーバーやモバイルオーダー用の袋詰めを手伝っている時間の方が長くなっている。
そして、マック側はおそらく人件費削減が目的だから、調理済みの商品の提供も、ウーバーやモバイルオーダーを優先している。

だから、わざわざ店まで来ているのに、店の前でスマホでモバイルオーダーする客が増えている。そして、モバイルオーダーが増えれば増えるほど、有人レジ対応は後回しになる。

店員はいっぱいいっぱいになっているから、ミスも増える。特に有人レジで注文した客に対するミスが目立つ。商品の入れ忘れとか、アイスコーヒーのミルクの入れ忘れといったケアレスミスが頻発している。

自宅から近い東向島店は住宅街にあるから店舗面積は小さい。なので、繁華街やビジネス街の店舗以上にミスが目立つ。

狭いから商品受け渡しをウーバーやモバイルオーダー用と、有人レジ注文用でわけることもできないのだろう。繁華街の店舗では導入が進んでいる有人レジ注文とモバイルオーダーの中間的な存在のセルフオーダー機を設置できないのも狭いからなのだろう。
そして、有人レジ対応スタッフに、ウーバーやモバイルオーダー用の袋詰めやドリンクの用意までやらせているのは、人を雇う余裕がないからなのだろう。

でも、明らかに現状では回っていない。

本部の意向でウーバーやモバイルオーダーを優先しなくてはならないのは仕方ないのかも知れないし、立地条件的に繁華街ではないから、商品価格も基本より高い繁華街価格にはできないので、バイト時給も上げられない。だから、人手不足は一向に解消しない。

そういう事情は分かっているが、どう見ても、ウーバーやモバイルオーダーのせいで、現場が回らずサービスの低下につながっている。

今回、注文した商品が入っていなかった件で、東向島店に文句を言ったが、店舗側は“一生懸命やっています”と反論してきた。



客が注文したものを入れ忘れておきながら、何が一生懸命やっているだと言いたくなるが、おそらく、店側からしたら、本部の言うようにやるのは今の店舗の規模では限界で、能力的なキャパはとっくにオーバーしている。それなのに、何故、客に文句を言われなくてはいけないんだ。本当なら感謝してもらうべき案件なのにカスハラするんじゃないと思っているのでは?

でも、そんなのはあんたらの勝手な理屈だ。こちらは金を払っている側だ。注文し、金を払ったものが入っていなければ文句を言うのは当たり前。カスハラでもなんでもない。

カスハラだ、誹謗中傷だと言えば、どんなにいい加減な仕事をしても逃れられると思う態度が非常に腹立たしい。

こんな状況が続くと、東向島店の評判はどんどん落ちていくし(ウーバーやモバイルオーダー導入前から店員の質は悪かった)、この店に限らず、ウーバーやモバイルオーダーのせいで回っていない店舗は多いから、マックの顧客満足度はどんどんと低下している。そこへ来て、度重なる値上げだからね。

コンビニ業界では、セブンイレブンがマックと同じように圧倒的なシェア首位の立場にあることから殿様商売状態になり、実際の値上げと量の削減のステルス値上げというダブル値上げを重ねてきた。その結果、最近では他のコンビニチェーンより伸び率で苦戦するようになった。

おそらく、マックもこうなるのではないだろうか。

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