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MOTHER マザー

どうやら、自分が映画館で長澤まちゃみ出演映画を見るのは、この「MOTHER」が記念すべき30本目らしいが、本作におけるまちゃみの演技は過去最高の素晴らしいものだった。


本当、彼女演じる毒親に対して、ずっと怒りの感情しか持てなかった。ぶっちゃけ、「○んでくれ」と○意を抱いたほどだ。
また、この母親に洗脳され、犯罪行為に手を染める息子にもイライラしっぱなしだったし、阿部サダヲ演じる年齢不詳の若づくり男(=息子にとっては継父になる男)に対しても怒りしか覚えなかった。


そして、こいつらの犠牲者となる人たちが、皆いい人なのもイライラさを増長させてくれた。文句言いながらも、皆、金を貸したり、恋愛感情を抱いたりするし、本当、「もっと怒れよ!」って思った。
まぁ、まちゃみに誘惑されたら、断る自信はないけれどね…。


そんな感じでツッコミどころは色々あるけれど、いつものまちゃみ映画・ドラマに比べれば、全然気にならないレベルかな。息子が膝をけがしたシーンの次の場面で傷が消えてプールに飛び込んでいたのだけは、どう考えてもおかしいと思うが。


それにしても、このストーリーは実話を参考にしたということだが、親権問題になった時に日本では、子育ては母親がするものという古い考え方から、母親の親権が優先されてしまうことが多いが、そういう考え方によって、子どもや周囲の人が不幸になり、時には罪を犯したり、命を失ったりするケースがあるんだなというのがよく分かる。

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