第58回短歌研究新人賞応募作「まちの若者」
することがない平日の夕すぎに空飛ぶ発光ハンバーグを見た
路地往けばアイボリーの外壁がヒトのおかげで濁り遂げてる
この色をアイボリーという名で呼んで償いの意を表したふり
ここで待つ許可をください爆弾の起動スイッチに似たの押しこむ
スクランブル交差点の信号が青になれば法螺を吹くのだ
老け顔の女子高生が老け顔の男子高生とデートしている
JK15.6がJK15.6.2になる夜
カバンから首吊りにして晒し出す過激派組織女子中高生
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