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暑すぎる日に芦花公園の世田谷文学館で「仮面ライダー」「009」に出会った話

千歳烏山にはよく行くが、その隣の「芦花公園」にはあまり行かない。ひょっとしたら一度も行ったことないのではないか?そう思って「芦花公園、初めてかも」と奥さんに言ったら「いやいや、前に行ったから」と。こういうやりとり、実に多い。訪れた場所を忘れてしまう傾向がある。僕も開き直って「毎回初めての訪問の気分になれるから、いつもワクワクして良いんだよ!」って答える。奥さんの反応は芳しくないけども…。

そんなわけで芦花公園に行くことにした。芦花公園と言えばその名の由来でも「蘆花恒春園」が有名。蘆花恒春園は明治、大正の文豪 徳冨蘆花の旧宅であり、現在は大きな公園となっている。ただ今回は蘆花恒春園まで行かず、途中の「世田谷文学館」が目的地。

気温30度を超えて、暑い日だった。これから暑い日が続くわけで、さすがに真夏は街歩き厳しいかもしれない。この『まち歩きnote』もしばらく休止かも…。とにかく家を出て歩き出した。

のどかな住宅地を歩く。給水塔が目立つ団地などもある。暑い。しばらく歩くと芦花公園駅があった。

どうやら工事中のようだ。駅の回りに柵が張り巡らされている。それにしても駅の周り、何もないなぁ。のどかと言えばのどかだけど。

駅横のメインストリートである「千歳通り」を南に進む。途中「ウテナ本社」という建物が。ウテナは老舗の化粧品メーカー。

こんな住宅地に本社があるんだなー。そもそもウテナって聞いたことあるけど、どんな会社なのか?と調べたら創業は1923年と100年近くも前なんですね。めちゃ老舗。去年5代目の新しい社長が就任したようですが、その前の4代目社長 岩倉具房氏の高祖父は元勲岩倉具視。

そうこうしているうちに「世田谷文学館」に着きました。なんか和洋折衷、伝統とモダン。

(立派な日本家屋的な壁とガラス張りのモダンな建物)

(傍らには錦鯉がわんさか泳いでいました)

どうやら立派な日本家屋の方は前述のウテナの創業家の邸宅だったらしい(参照)。そして世田谷文学館もウテナの土地のようで、ウテナと世田谷区で「賃貸借契約」を結んだとサイトにも書いてある。奥の青いガラス張りの建物が世田谷文学館。

現在は「萬画家・石ノ森章太郎展」が開催中。石ノ森章太郎と言えば『仮面ライダー』『サイボーグ009』などが有名。

展示エリアは撮影禁止でしたが、貴重な原画が大量にあり、想定してたよりも面白かったです。時代的に氏の作品をあまり読んだことはないのですが、今回の訪問により『サイボーグ009』を読んでみたくなりました。あとは、やっぱり小学生の頃に読んだ『まんが道』をもう一度読みたくなった(石ノ森章太郎氏も「トキワ荘」の一員)。

一階のスペースで『009』の各メンバーのスタンプがあり、それを順々に押していくというちょっとした体験コーナーもあります。スタンプを押しながらそれぞれの出身地や能力などをチェックすると、2階の本展示がより楽しくなります。

その他、コレクション展として「仁木悦子の肖像」展もやっています。ミステリー作家の仁木悦子さんの貴重な原稿や、寺山修司などから送られた手紙などが多数展示されていて、それを読むのも楽しいです。

というわけで今回は芦花公園の「世田谷文学館」でした。道中で写真撮るのが嫌になるくらい暑くて写真枚数少なめの回でしたが、これからの季節、どうやって街歩きを続けていけばいいのか悩ましいところです。(おわり)

街歩きで生計をたてて生きていきたい...