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2020年8月中旬〜11月の読書振り返り

8月中旬から読書のペースが一時的に落ちてしまったんです。理由は2つあって「暑さ」と「パズドラ」です。

パズドラがリリースされた頃にはスマホゲームにまったく興味がなくて、パズドラもやらなかったんですが、ひょんなことからこの夏にDLしてしまったんですよ。リリース8年目にして。それからコツコツとプレイしてまして、現在Lv450くらいです。スキルは全く無いので、平積みに勤しんでいます。


ネット興亡記 敗れざる者たち

元々日経に掲載されていた「ネット興亡記」を読んでいた勢なので、すぐに読んでみた。ネット掲載のものを改めてイチから書き直したらしい。

尋常じゃない分厚さなんだけど、一気に読んだ。僕は半分くらいは同時期に過ごしてきたので、臨場感をより多く感じることができた。その世代にネット界隈にいなかった若い人でも、このドラマティックな物語には魅了されるだろう。特に起業家は、読むと気合いが入ると思う。

レガシー・カンパニー1〜4

インターネット業界にいると「老舗」と言っても20年くらいなので、基本的にはまだ世代交替はあまり無い。創業者がいまも現役でバリバリと陣頭指揮をとっているケースがほとんど。

しかしこの先、当然のことながらネット企業創業者は引退をする。代表の交替が起きる。既存事業の陳腐化は他業界よりも速い。2030年のネット企業はどうなるんだろう...と時より不安になったりする。

いろんな業種における「老舗」はどういうマインドで長い戦いをしてきたのかが気になり、本書を購入して読んでみた。シリーズものなので「4」まで読んだ。現在は「5」も発売されているらしい。

結局のところ、伝統的な企業も常に革新を続けなければ生き残れない。「守るべきもの」は何かを考え、「変えるべきもの」はどんどん変えていく。何もせずに守るだけでは守りきれない。わかっていたことだが、改めて本シリーズを読んで感じた。

文化とは、その時代に生み出されたものの中から、後世に引き継がれ必要とされ続けることで形成されるものです。言い換えれば、文化であり続けるには、その時々の環境に適応し価値観を取り込みながら、よりよい形で継承されていく必要があるのです。

日本のオカルト150年史

日本のオカルト関連の出来事をざっくり知ることはできるのは良いと思う。僕自身、霊とかそういう類の存在を(実体験をもとに)肯定してるのだが、本書はちょっと肯定すぎる気もする...。

20代前半まではいろいろな現象が身の回りで起きたのだが、最近はめっきり減った。それはそれで良いことだと思ってる。

Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命

浜松で開催されたStartup Weekendにコーチとして参加してきたのですが、今回のテーマが「mobility」ということで、事前にこの分野の勉強をしておかなきゃと購入。

「MaaS」という分野はとても幅広い。従前「僕は車の免許持ってないし、mobilityにはあまり興味ないんだよなー」と思ってたが、そんな僕でも関係あるサービス領域も「MaaS」の中に含まれていることを知った。よくよく考えれば、そりゃそうだ。

コロナによって「移動」というものの価値が変わりつつある。「出かけられないからマイナス」と簡単に結論出すのは間違い。ECやフードデリバリーによって「来てもらう」移動は激増した。この時代、これからの時代に適したmobilityサービスとは何か?を考えるきっかけになった。
(本はSWの会場となったthe Garageさんに寄贈しました)

誰も書かなかった 武豊 決断

秋のG1シーズンも佳境に入ってきた。ジャパンカップは素晴らしいレースだった。芝G1最多勝利のアーモンドアイに無敗の三冠馬コントレイル、デアリングタクト。無観客開催も含めて、忘れられない一年になった。

さて本書だが、ふらり立ち寄ったブックオフで購入。武豊の騎手人生を綴った内容で、長年武豊を見て来た僕も知らない情報もあって面白かった。

一時期の低迷期を抜け、去年に続き今年も100勝を達成した武豊。G1勝ちはまだなので残り一ヶ月に期待したい。

ビジネス書を捨てよ、街へ出ようプロ営業師の仕事術

先日も突然小部屋をのぞきにきた高山さんのデビュー作。面白かったけど捨てました。

ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪

伝説の大富豪カーク・カーコリアンの人生。映画会社MGMやラスベガスの数々のカジノホテルを支配した彼の濃厚な物語は常に大勝負の連続。まさに「ギャンブラー」。あんな勝負を長年に渡って続けていたなんてありえないなーと。僕ならそうそうにメンタル崩壊する...。

ドライで大胆な投資とは裏腹に、義理人情や「先約」を優先するあたり、彼の成功の秘訣を垣間見られた気がする。攻めだけでは勝てない。

ラスベガスと聞くとバグジー・シーゲルを思い浮かべたが、カークやハワード・ヒューズのような大物ビジネスマンも活躍してたんだなと。

カークも評価してた若きビジネスマン、スティーブ・ウィンが2006年に完成させたウィン・ラスベガスに2007年に宿泊したことがあるが、その時の記憶が蘇った。ホテルは豪華で、カジノもピカピカ、期待してなかったショー(Le Rêve)は最高だった(Le Rêveは今年で終了)。

築地本願寺の経営学

有名人のお葬式で知られる築地本願寺。その築地本願寺の経営をコンサル出身の僧侶の方(著者)がやっているとは知らなかった。

本書に書かれているとおり、伝統に縛られていたら、やがて滅びてしまうのは明白。前述の『レガシー・カンパニー』に掲載されてた老舗企業と同じ。そういう環境で改革を外部からやってきた著者が実行していくのは相当な苦労があっただろうな。


今年の読書目標は60冊でしたが、11月末の段階で58冊。なんとか目標は達成できそうです。


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