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西荻で呑んだあと、ほろ酔いの足で善福寺公園に行った初夏

そんなに暑くなかった日曜日。この日のToDoは、
・タピオカを飲む
・善福寺公園に行く
・焼き鳥屋(西荻「戎」)に行く
だった。西荻にも前回行ったタピオカ屋さんがあるが、奥さんが「高いからパールレディに行きたい」と言うので、まずは吉祥寺の『パールレディ』に行くことにした。

井の頭公園から駅に向かう細い道、『いせや(公園店)』や『チチカカ』などがあるあのいつも混雑してる通りに『パールレディ』は店を構えている。場所がら混んでるかなーと思ったけど、思いのほか空いていた。「映えない」のかもしれない。でも味は変わらないし、何より圧倒的に安い。

タピオカを飲みつつ吉祥寺駅に向かう。次の目的地「善福寺公園」にはバスで行こうということになっていた。バスは北口のロータリーから発車する。駅を越えて北口に向かう。しかしこの日の吉祥寺はいつもと雰囲気が違う。なんか殺伐としている。警官に絡む市民もいたりして物騒な空気。

「なんかテンション下がったから西荻「戎」に行って、善福寺行かないで帰るかー」などと軽いピボットをした。吉祥寺を逃げるようにそそくさと西荻に向かった。

吉祥寺駅から西荻方面に少し行った中央線のガード下付近にはこんなかわいいお店がある。写真上が飲食店で、下の方は雑貨屋かなんかのようだ。ともに入り口が低く、ちょうど飲食店に入るお客さんがいたのだが、入り口前で記念撮影してた。ここは「映え」そうだ。

(かわいいね)

(かわいいよ)

ガード下をてくてく歩いていく。遠くに西荻窪の駅が見えてきたあたりにこんな建物が。このフォント、この字面、セルリアンのあの会社?と一瞬思ってしまうが、よく見ると「A」が入ってる。これは株式会社ガモウの西荻窪スタジオだ。ガモウは総合美容商社で、業界では知らない人はいない(と思われる)老舗優良企業。昨期の売上高は254億円で、創業以来42期連続で業績を伸ばしているらしい。すごいぞ、ガモウ。

(「すべての人にインターネット」の会社ではない)

西荻窪に無事にたどり着き、お目当ての「」で飲んで食べた。焼き鳥、モツ煮、いわしコロッケなど一通りのおすすめを食べた。奥さんは「こぶくろ」をむしゃついていた。ところで戎のレモンサワーは特段強いわけではないが、3口くらい飲んだだけで完全に酔ってしまう。なぜだろうか。
(写真は前回と同じ感じになるので撮らなかった。一枚くらい撮ればよかった)

ホロ酔いで「さぁ帰るか」と思ったが、まだ15時くらいと早かったし、体力的にも余力があったので「せっかくだから善福寺行くかー」とまたしてもピボットをかました。

西荻窪駅から北西方面に歩く。西荻らしいお店が並ぶ商店街だか住宅街だかを進む。「女子大通り商和会」の看板があるが、女子大通りはもっと北にある。ちなみにこの「女子大」とは「東京女子大」のことだ。東京女子大(通称「東女」)の北側に接するようにあるのが善福寺公園。

(どことなくおしゃれな「女子大通り商和会」)

このバラの家を右に曲がって進んでいくと「女子大通り」にぶつかる。チャペルを横目に西に進むと正門が。なんだこの眺めは。めちゃくちゃ上品じゃないか。フランスのお城のようにも、インドのタージマハルのようにも見える白亜の建物。さすが女子大だ。

(遠くに見えるのが「本館」。ちなみに初代学長は新渡戸稲造)

せっかくなので東女の敷地をぐるっと歩いてみた。グランドではラクロス部が練習をしてた。どことなく上品な感じ(気のせいかな?)。学校裏手はこんな感じで畑が広がり、のどかな風景。

(昔は畑だらけだったんだろうな)

畑を抜けると高級そうな住宅が並ぶエリアに。その向こうには緑が広がってる。もうすぐ善福寺公園だ。緑の方に向かっていくと看板があった。

看板を見ると池は二つに別れてるようだ。地図では気がつかなかった。目の前にあるのは「下の池」みたい。

「下の池」にはアシ類が茂っていました。流れはなく、池は緑色。鯉がたくさん泳いでいました。池の周囲はメタセコイア等の巨木がいくつもそびえ立っていました。

(独特の幹の形状)

(すごい立派)

「下の池」と「上の池」の間には小川が流れてて、子供たちが水遊びをしていました。水槽を用意している子もいたので、ザリガニでもいるのかな?

(「下の池」と「上の池」を繋ぐ小川)

(小川の端っこは生物保護ゾーン。ここは立ち入ってはいけません)

「上の池」手前には道路があった。道の向こうが「上の池」。どうやら公園のメインはこちらのようだ。

「上の池」は「下の池」よりも大きく、ボートのレンタルもしてるみたい。

(それにしても水の緑色がすごい)

(やっぱりここにも外来種がたくさん生息しているようだ)

善福寺公園にはたくさんの鳥もいるようで、望遠レンズを構えたバードウォッチャーも何人かいました。鳥の案内版には鳴き声も書いてあった。
・コサギ「ギャウ、ガーッ」
・ダイサギ「ブアーッ」
・アオサギ「ブアーッ」「ギャッ」
・オオバン「キュッ、キュッ」「キューッ」
わかるかな...。

池の周囲を歩いてたらなんか建物があったので近づいてみた。

(赤い屋根が見える)

この建物は「市杵嶋神社」だった。島になっていて、神社に渡る橋は無い。小さな社だが、写真を撮ってる間に通りすぎる人の多くが参拝してた。地元の人にとってとても大事な神社なんだなと実感した。

井の頭公園の井の頭池、石神井公園の三宝寺池に並び「武蔵野三大湧水池」として知られる善福寺池。だがその湧水源の一つ「遅の井」は現在枯れてしまっており、ポンプで組み上げた水が「遅の井の滝」として復元されています。「市杵嶋神社」の反対側にそれはあります。

(これが「遅の井の滝」)

(カルガモの親子がいた。子ガモかわいい)

公園内には見知らぬおじさんの像が建ってた。「内田秀五郎」という名のこのおじさん。調べてみると、明治末期の井荻村長で、西荻窪駅の誘致や大規模な区画整理など数多の功績を残した「名村長」としてその名を残している方だそうだ。

(「内田秀五郎」像。周囲に蜂がいたので気をつけて)

(睡蓮も繁茂してた。花もちらほらと)

さぁ、そんなわけで善福寺公園をぶらぶら歩いたわけですが、すっかり酔いも覚めたし、帰りますかね。最後に善福寺川のスタート地点を見てみようと歩を進めました。こちらが善福寺川の始点。鯉が多い。

この時期は緑も深く、日陰も多いので比較的歩きやすいですが、蜂には気をつけてくださいね。たまに「ブーン」って大きいのが飛んでた。(おわり)

街歩きで生計をたてて生きていきたい...