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「オンライン勉強進捗管理お兄さん」のその後

新学期が始まって2か月。ようやく6月から登校が始まりました。
前回の「オンライン勉強進捗管理お兄さん」のサポートは今でも続いています。 この2か月の休業期間にあった出来事とは。      

前回の記事はこちら


登場するお兄さんはこちら(まだリアルでは会ったことないです。背丈とか、想像上です笑) ごんさん、と呼んでいます。

春休み中の「毎日の30分」から「週1の1時間」へ。


ごんさんは4月から新しい職場でのお仕事が始まるので、
土日いずれかの時間にオンラインで勉強の進捗管理サポートしてもらうことになりました。
私が娘に課したルールは、以下の2つ。

 ・スケジュールのアポイントは自分から働きかけて確保すること
・決めたことと、次にやることの報告は自分からすること

学校や習い事はカリキュラムが決まっていてそれに従うことが普通ですが、
オンラインならではの、「自分に必要な教師や教材や支援者を、自分から確保しにいくこと」を 体験してほしかったからです。

3つのチャレンジ


この2か月で娘は3つのチャレンジをしました。
いずれも娘からの提案。
「勉強のモチベーション上がらないから何か(¥v¥)ほしい」と。(なんじゃそれ)
ただ課題をこなしたから報酬あげる、というのも違う気がするので
いくつかオプションをつけて条件交渉し、成立させることにしました。
(こういった方法は賛否両論ありそうな気がしますが。。)

チャレンジ①学校の課題1週間前倒しクリア&ごんさんとの委託契約書を作る

 
「学校の課題を1週間前倒しでクリアしたらご褒美もらえる?」キラキラした目で聞いてきた娘。
いやいや、そう簡単にはご褒美はあげません笑
「ごんさんとの長期契約になるので委託契約書を作ってみようか?ひな形あるので何が書いてあるか読んでみて、 今回の条件をあてはめて作ってごらん」

・社会ではどうやって約束事が決められているのか。
・書かれていることはどんな範囲をカバーしているのか。
・それが書かれていなかったらどんなときに困るのか。
      
いい機会だと思ったので、一つ一つ書かれていることの意味を平たい言葉で一緒に確認していきました。
契約をきちんと決めるからこそ、安心して取引ができる。
それを感じてもらえたらラッキーです。

チャレンジ①は無事クリアし、ごんさんとの契約もテキストで取り交わしました。

 ちなみに、対価のお支払いについても、
娘から私に請求する→私から娘に支払う→娘からごんさんに支払う、
という まだるっこしい手段をとっています。(ごんさんからアイデアいただきました。「対価を自分で考えて決める」も今後取り入れていきたいところです)
なぜなら、「時間に対価が発生すること」を肌感覚でつかんでほしいと思うからです。

チャレンジ②学校の課題クリア&ごんさんからの課題に答える

「せっかくなんで、学校では出ないような課題をよかったら出してみてくださいよ~」
これは私からごんさんへのリクエストでした。

 ちょうど私と娘の年齢の中間に位置するくらいの方(多分)なので、「社会に出たときにこれ知ってたら役に立った!」ことについて 、少なくても私よりは時代にあった感覚をもっているのではないか、という期待からでした。

 さて、ごんさんから出た課題は、「次の4つの本から一つ選んで、A4用紙2枚のレポートに書いて、本の内容と感想を説明してください」というもの。  選択肢となった本は、、、

 「究極の鍛錬」ジョフ・コルヴァン (著)
「思考は現実化する」ナポレオン・ヒル (著)
「伝え方が9割」佐々木 圭一 (著)
「1分で話せ」伊藤 羊一 (著)


 (ビジネス書ばかり^^; 確かに学校ではピックアップされなさそうです) 

そして娘が選んだ本は究極の鍛錬

意外とマッチョな選択に驚きました笑 
理由は、「思考は現実化する、は分厚すぎる。他の2冊は家にありそう」だから。 他の2冊が家にある、は大当たり。家の本棚をスルーしているようで見ているんだな、と意外でした。

 課題が出たのは4/25。納期は5/3
5/2まで課題本が置きっぱなしになっていたので、読んでないなぁと思っていましたが案の定。
5/3の午前中にごんさんから「レポートできていたら事前に見るので送ってくださいね~」と言われて「まだ完了していません><」との娘からの応答。 あーあ。

今回のご褒美の達成基準は「レポートの質」だったので納期を外しても継続できるのですが、 それにしても1週間伸びてやっと完成、でした。

チャレンジ③2週間の「決めたこと」の継続

チャレンジの3つ目は5/13~。この頃、ゴールデンウィーク明けの緩みもあり、朝が起きられず、下手すると一日パジャマを着ているときもありました。 このままではだらけたパジャマ生活に逆戻りしてしまう。。。

起点となったのは、チャレンジ②で娘が書いたレポートでした。
最後の段落に、次のように書かれていました。

「この本に書かれている人と自分を比べると天と地ほどの差があります。しかし、だからといって何も行動しないのではこの本を読んだ意味がありません。 なので、これからは毎日朝10時までに1時間数学の問題を解こうと思いました。」

これだ、と。

「あのレポートに書かれていたこと、プラスアルファで何かやり切ったらご褒美出そうか。どうする?乗る?」
娘が興味を持ってくれたので、早速条件の交渉に入ります。
決めたことは、

1、朝7時半までに起きて着替え、3人のグループLINE(ごんさんと娘と私)に「おはよう」とあいさつを投稿する
2、朝10時までに1時間の勉強をして、成果(ノート)の写真をグループLINEに上げる
3、期間は5/13~2週間。後半1週間は、3キロのお散歩をして折り返し地点の写真をグループLINEに上げる、を追加。
1と2の継続で1000円、3までできたらプラス1000円、という条件です。

さて。
    
初日、早起きしてしっかり挨拶も投稿した娘。部屋を覗いてみるとベッドのマットレスが壁に立てかけられていました。
つまり「ベッドに寝ない状態」を作っていたわけで。決意を感じます。

そして翌日の金曜日。
娘は早起きして、張り切って散歩にも出かけました。
しかし、、、、朝7時半を過ぎてもLINEに挨拶の投稿が来ません。

(きっと忘れているんだろうな。。。。)

私は迷った末、15分経過したときに「今日、朝起きた姿見たんだけどなぁ。。挨拶が来ないなぁ。。」とグループLINEにつぶやきました。
ごんさんも続いて「もったいない。。。」とつぶやき。
娘は朝の散歩から帰宅すると、その日午前中、口をききませんでした。
午後になって機嫌が戻ったので「2週間チャレンジどうするの?」と聞くと、「もうやめる」とスッパリ。

2日目で挫折の危機です。
ちょうどその週末の日曜にごんさん&私の面談時間を作っていたので、そこで作戦会議しようと思いました。
ごんさん&私の組み合わせでの面談は3回目。
今までもごんさんには娘を知ってほしくて、娘がどんな性格か、好きなものや苦手なものは何か、どんな経験を積んでほしいか。色々話していました。

 何より大事なのは、転んでも起き上がること、挫折を乗り越える経験。それを、小さいことでもいいからたくさん経験してほしい。

今はまさにチャンスだと。これをどうやって本人が乗り越えられるかを2人して考えました。親身になって一緒に考えてくれて、あぁ、ほんとごんさん頼もしい。 

結果、「ごんさんが、娘に再交渉をするよう勧める。私(母親)は本人が言ってくるまで触れないで待つ」と決めました。 そしてごんさんから娘に話してもらいました。

週開けて月曜の朝。

娘、起きてこず。
昼過ぎて、夕方になっても再交渉は来ず。
私も在宅で仕事をしているので逐一娘の姿が見えて、気になってしょうがない笑
たまらずごんさんに状況を伝えます。
「朝も起きてこないし、まだ交渉来ないです。。。」
「もう少し待ってみましょう。働きかけるより待つほうがしんどいですけどね~」
そうだった、ここは我慢してじっと待たねば。親子して手間かけてごめん、ごんさん。

その日の夜。娘から話しかけてきました(来た!!!)
もう一度チャレンジしたい。明日から
内心ニマニマする顔を抑えるのに必死なのですが、そこは努めて冷静に。
「一度失敗しているので、同じ条件では再開できないよね」と伝えると、
「洗濯機を回して干して畳む、までを残りの期間で5回引き受ける、をプラスしてどう?」と提案が。
OKして再開することになりました。

そしてヒヤヒヤした3回目のチャレンジは無事達成。

よく考えてみたら娘、この2か月でおこづかいの倍近く稼いでいます。
貯めたお金でディズニーランドに遊びに行くのだとか。
再開の日が待ち遠しいですね。

「伴走してくれる存在」「見ていてくれる存在」「待っていてくれる存在」その大切さを感じた2か月。
また新たなチャレンジの提案がくるのでは、とちょっと期待しながら待っています。

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