画像_2019-09-26_09

世の中に流れる言葉をそのまま使うのではなく、自分なりの定義を考える

私の中で一番グっと来た言葉でした。

WASEDA NEOでのイベント、「組織作りは"旗"を立てよ」に行ってきました。コミュニティ作り・そして幹事の神様G2(辻)さんと、ユニリーバの人事部長、島田さんのトークライブ。
一言一言メモに残したいくらい、力強いくて明るい雰囲気のイベントでした。その一部をご紹介します。

なぜコミュニティが求められているか?

背景は2つ。「所与の崩壊」と「個の力の台頭」だと、G2さんは語ります。
所与の崩壊とは、既存の組織・・学校や会社や地域、そして家庭さえもつながりが薄くなっていること。
それは「個」が強くなっていることと連動しています。

誰かと一緒にいてもスマホで別の人と会話している。TVではなくそれぞれが動画でコンテンツを楽しむ。
もはや家庭での「チャンネル争奪戦」は昔の風景です。

所与の崩壊は、既存組織に束縛されないというポジティブな面もある一方、
「自ら関係性を構築し活動しなければ、自身の居場所が心もとないものになる」状況を示します。
だからこその、「コミュニティ」への渇望。
目的を同じくする人々で集まり、活動することで自分の居場所を作ることになります。
所与であることとの違いは、「与えられた環境ではなく、自ら選択して参加する」こと。
その中で「旗」は、「何のために集まるか、何を成すための組織か」を示し、人々の選択の根拠となります。

言葉の意味を、自分なりに考える

「組織とは何かを考え、隣の人と共有してください」。
島田さんは登場するなり、お題を出しました。
このワークの意図は「世の中に流れる言葉を、自分なりの定義でとらえること」。記事の冒頭のシーンです。

やってみると、「普段何となく使っていて、実は自分の言葉では説明したことがない」ことを痛感させられます。
「自分がそのことをどう捉えているか」を説明し、他者とシェアしてみると、自分という人間がどんな特徴や思考のクセを持っているかが見えてきます。

「我儘は悪い」というイメージがあるけど、「我がまま」、つまりあるがままの自分を知っていることはとても大事。
島田さんがトークの中で何度も繰り返したのは、「自分を知る」ことの大切さでした。
自分を知ろうとする⇒自分に意識を向ける⇒自分を変えるポイントを知り、変化する原動力になる
「他人は変えられないけど、自分は変えられる」
「周囲の環境は自分の鏡。環境を良くしようと思ったら自分から変わること」

自分の捉え方を意識することで、「自分を知ることにもつながる」と気付きました。

見えないものの大切さ

チームの元気がないとき、モチベーションが下がっているときにどうするか?
島田さんの答えは明解でした。
「見えるものだけをチームが追いかけている状態は黄色信号。見えないものも感じるようにすること」。
見えないものとは?
チームの雰囲気、エネルギー、活気、コミュニケーションの質。
「一緒に話しているだけで元気をもらえる人と、一緒に話していると元気を吸い取られる人といませんか?}
確かに想像すると頷けます。

前段で出た「自分を知ること」。それは自分の思考のクセや好みだけではなく、エネルギーの状況に自覚的になることも指します。
自分がどんなときに元気になり、どんなときに元気を削がれるのか。
島田さんが言う「体感覚」は、見えないものを感じるセンサー。
それを研ぎ澄ますことで、コンディションを知り、整えることができるのです。

画像 2019-09-26 09.05.02


チーム力を上げるコミュニケーション、「む・き・つ」

「む・き・つ」。
チームを元気にするためには、コミュニケーションの質と量を上げること。
そのために意識する3つのことを教えてもらいました。

む=向く。相手にお臍を向けてきちんと向き合う。
き=聴く。「聞く」ではなくて、「聴く」。耳と目と心で聴く。
つ=伝える。「言った」と「伝えた」は違う。相手が受け取ったことを確認するまで伝える。

これを聞いたとき
「相手にそうしてほしいと望むのに、自分はできていない!」と痛く反省しました。
自分が挨拶したとき、PCをパチパチ打ちながら振り返りもせずに「おはよ」と言われたらがっかりしませんか?
おざなりな挨拶をされて、上の空で話を聞かれて、言いっ放しにされて。
自分がされたら憤慨するだろうことを、やらかしていることに気づき赤面しました。
(しかも、身近な家族には特に気がゆるんでやりがち・・・汗)


最後に、「自分の思い込みに気づくのに、どうしたらよいでしょうか」との会場からの質問が。
「その質問、センスよい!」と褒めつつ、島田さんは一つのワークを教えてくれました。
・~するべき、ねばならない、と思うことを羅列して書き出してみる
・書き出した後で、「それって本当?」と問いかけてみる
これによって、自分の枠組みが見えてくるそうです。

で、実際にやってみたところ、笑える発見がありました。
「私には、○○しなければならない、と思っていることがほぼ無い!」です。
書こうと思うそばから、「あ、でもそれって絶対ではないよね」と思って打ち消してしまう。
よく言えば自由で柔軟、悪くいえば緩くて信念が無い。
改めて自分の特性に気づくって面白いですね。

今回のイベントはG2さんの誠実な進行と、島田さんの奔放でエネルギー溢れる言葉。
永久保存したい、たくさんのお土産を頂きました!
ありがとうございました。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?