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「わからなさ」というのりしろ。
「どんな別れのときを迎えるのか、それを思うと一読者である自分も寂しくなった」
そんな内容の、とあるTwitter氏の投稿が目に入った。彼をフォローしているのかもしれなかったが、Twitter氏とは直接的なつながりはないと思う。
だが、この言葉は妙に私の気持ちの中に飛び込んできた。
書き手と同じように、一読者に過ぎない自分自身も登場人物たちとの別れが寂しい。そんなことを思わせる本とはどんなものな
あわいの淡い記憶を物語る。
2020年2月19日。
アーツ千代田3331の、おなじみの302号室にいた。
<ディスカッション4>
「記憶・記録を紡ぐことから、いまはどう映る?
見えないものを想像するために」というイベントで
瀬尾夏美さんの話を聞いた。
都市史研究家の、早稲田大学の佐藤洋一さんと一緒だった。
そのとき、瀬尾さんの著書を購入した。
サインもしていただいた。
この本は、東日本大震災のあと、陸前高田に移り住ん