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【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表・古山明男さんの考える教育のあり方

こんにちは、高野ゼミ教育班です。

前回に引き続き、古山さんへのインタビューのまとめとして、古山さんに本来の教育のあり方をお話していただきました。

本来の教育のあるべき姿

今の義務教育では学ぶことは「成績を上げること」と同義になってしまっています。しかし、本来であれば、受験やテストでなく子供の好奇心と向き合うことが必要であるはずです。テストが満点でも褒めない、0点でも励まさない。成績よりも、好奇心に向き合ってくれる大人がいることが大切なのです。いい点をとること、いい大学に入ること、いい就職先に入ること。これを目的とする教育が、目先の利益しか考えない人間を生み出してしまっています。学ぶことが、いつの間にか卒業するため、受験に合格するためになってしまっています。私が運営する私塾では、テストの点数では評価をしません。目の前のことに興味を持たせることを大切にしています。

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インタビューを終えた感想

今回のインタビューのなかで、「学ぶ」とは自分の好奇心に素直になること、というお言葉が印象的でした。本来であれば、子供の好奇心を引き出すことが教育であるはずです。しかし、現状の教育制度では、好奇心に夢中になれる時間は不足しているように思います。私自身、中学・高校時代を振り返ってみると、タイトに組まれた時間割の中で、すべきことをこなすように毎日を過ごしてしまっていたように思います。何のために学んでいるのか。現在の学校教育では、こうした問いに向き合う機会が不足しているのではないでしょうか。

SDGsの「多様な教育をみんなに」は達成済みとされている日本ですが、やはり問題は多く残されています。いじめなど学校で起こる諸問題については取り上げられることがありますが、学校に行けないことへの精神的苦痛に寄り添う制度や周囲の目は足りていないと思います。義務教育のみを唯一の選択とし、義務教育という枠組みからは外れた子供たちに「不登校」というレッテルを貼ってしまう。

今回のお話から、義務教育を唯一の選択肢として考えるのではなく、子供達一人一人に合わせた教育を考えていくことの必要性と、制度面から改革していく必要性を感じました。課題は多く残されていますが、子供たちが当たり前のように多様な教育を選択できる世の中を形作るためにも、まずはnoteでの発信を行い、一人でも多くの方が教育のあり方を考えるきっかけにしていただければ幸いです。

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