高野ゼミ教育班

早稲田大学文化構想学部 高野孝子ゼミ教育班の公式noteです。 「多様な学び」について…

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早稲田大学文化構想学部 高野孝子ゼミ教育班の公式noteです。 「多様な学び」について研究しており、このアカウントを通して研究成果やインタビュー内容を発信していきます。

最近の記事

【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表・古山明男さんの考える教育のあり方

こんにちは、高野ゼミ教育班です。 前回に引き続き、古山さんへのインタビューのまとめとして、古山さんに本来の教育のあり方をお話していただきました。 本来の教育のあるべき姿今の義務教育では学ぶことは「成績を上げること」と同義になってしまっています。しかし、本来であれば、受験やテストでなく子供の好奇心と向き合うことが必要であるはずです。テストが満点でも褒めない、0点でも励まさない。成績よりも、好奇心に向き合ってくれる大人がいることが大切なのです。いい点をとること、いい大学に入る

    • 【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表・古山明男さんが考える不登校の原因とは?

      こんにちは。高野ゼミ教育班です! 今回は子供が不登校の原因と、本来の教育について古山さんに伺いました。以下、インタビュー内容です! インタビュー内容Q子供が不登校になってしまう制度的な原因は何だとお考えですか? A子供の学習権が保証されていないことと、教育が多様化していないことがあると考えています。やはり、制度的な面での遅れが大きいのが日本です。 不登校は日本特有の現象です。他国と比較しても、こうした事例は少ないのです。 不登校を国際比較すると不登校、及び民主主義の本

      • 【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表古山明男さんが感じる教育現場の課題とは?

        SDGsの「質の高い教育をみんなに」という目標は達成しているとされている日本ですが、課題が多く残されているのは事実。今回は、多様な教育を推進されている古山明男さんにお話を伺いました。 古山明男さん おるたネット(多様な教育を推進するためのネットワーク)代表。そのほか、私塾の運営、不登校相談、受験勉強サポートも行う。 インタビュー内容Qさまざまな活動をされていますが、団体設立の背景や活動内容をお教えください。 A指定された教科書、決められたクラス、カリキュラム。こうした画一

        • 【教育研究家に聞いてみた!】教育における真の「多様性」とは?

          こんにちは!
早稲田大学文化構想学部 高野ゼミ教育班です!
 私たちは「子どもたちにとって多様な教育機会を広げる」ことを目標に研究を行っています。
今回の記事では、多様な教育において重要視される概念である「多様性」という語に対して、インタビュー調査を開始する前の私たちの考えと、インタビュー調査内で得た新たな知見、考え方の変化についてお伝えします。 私たちの考えていた「多様性」 インタビュー調査を始める前、文献などを参考に、自分たちなりの「多様性」の定義を設定しました。その

        【教育専門家に聞いてみた】おるたネット代表・古山明男さんの考える教育のあり方

          【教育研究家に聞いてみた!】早稲田大学名誉教授の喜多明人先生が考える多様な学びの現場の課題とは?Vol.2

           皆さんこんにちは! 文部科学省の2020年10月の発表によると、小・中学生の不登校生徒数19万6127人に上り、過去最高を記録しています。多様な学びの需要が増している中で、「子どもの権利」や「多様な学び」について長年研究されている喜多明人先生に、今回は多様な学びの現場が抱える課題についてお伺いしました! フリースクールなどの多様な学びへの需要が高まる一方で、なかなか普及しない理由とは....主に、「人手不足」「財政不足」の2つの理由が挙げられます。  1つ目の人手不足に関

          【教育研究家に聞いてみた!】早稲田大学名誉教授の喜多明人先生が考える多様な学びの現場の課題とは?Vol.2

          【教育研究家に聞いてみた!】早稲田大学名誉教授の喜多明人先生が考える多様な学びとは?vol.1

          皆さんこんにちは! 文部科学省の2020年10月の発表によると、小・中学生の不登校生徒数19万6127人に上り、過去最高を記録しています。フリースクールをはじめとした多様な学びの需要が増している中で、「子どもの権利」や「多様な学び」について長年研究されている喜多明人先生にお話を伺いました。 喜多明人先生 早稲田大学 文学学術院 名誉教授。研究分野は教育学で、主な研究内容は「子どもの権利」、「学校環境」、「学校自治」など。その他、子どもの権利条約ネットワーク代表や、多様な学

          【教育研究家に聞いてみた!】早稲田大学名誉教授の喜多明人先生が考える多様な学びとは?vol.1

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人・さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.3

          こんにちは! 早稲田大学文化構想学部 高野ゼミ教育班です! 「子どもたちにとって多様な教育機会を広げる」ことを目標に研究を行っており、その一環として多様な教育の最前線に関わっていらっしゃる方々に対してインタビューを行っています。 今回の記事では、特定非営利法人さいたまユースサポートネット、ならびに代表理事の青砥恭さんへのインタビューを掲載します。 感想 ここからは、今回の青砥さんに対するインタビューを経て私たちが感じたことをまとめていこうと思います! (お忙しい中インタビュ

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人・さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.3

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人・さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.2

          こんにちは! 早稲田大学文化構想学部 高野ゼミ教育班です! 「子どもたちにとって多様な教育機会を広げる」ことを目標に研究を行っており、その一環として多様な教育の最前線に関わっていらっしゃる方々に対してインタビューを行っています。 今回の記事では、特定非営利法人さいたまユースサポートネット、ならびに代表理事の青砥恭さんへのインタビューを掲載します。 インタビュー内容(vol.1より続く)Q.先ほどのご回答の中で居場所という部分を重要視されているようにも感じたのですが、ユースサ

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人・さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.2

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人 さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.1

          こんにちは! 早稲田大学文化構想学部 高野ゼミ教育班です! 「子どもたちにとって多様な教育機会を広げる」ことを目標に研究を行っており、その一環として多様な教育の最前線に関わっていらっしゃる方々に対してインタビューを行っています。 今回の記事では、特定非営利法人さいたまユースサポートネット、ならびに代表理事の青砥恭さんへのインタビューを掲載します。 インタビュー先紹介 特定非営利法人さいたまユースサポートネット(以下:ユースサポートネット)は、「一人の子どもや若者も取り残さな

          【多様な教育を見てみよう】NPO法人 さいたまユースサポートネットにインタビューしてきました!vol.1

          【早稲田大学高野ゼミ教育班】 自己紹介

          初めまして! 早稲田大学文化構想部 高野ゼミ教育班です✏️ 私たち高野ゼミでは、サステナビリティを専攻し、持続可能な社会の実現に向け、議論を行っています。 持続可能な社会を実現する指標の一つとして、SDGsの中から『質の高い教育をみんなに』というテーマを選定しました。 日本の義務教育における達成度は目標を超えているとされています。 しかし私たちは、義務教育の範囲外ではまだ課題が残されているのではないか、と考えました。そこで、義務教育の範囲外とされている「多様な学び」

          【早稲田大学高野ゼミ教育班】 自己紹介