子育てはコスパがいい
こんにちは。
病弱メンタルで会社員ができない自称文筆家の専業主婦、鷹野いづみです。
夫が「子どもを育てるのはコスパが悪いのに、どうして子育てするんだろうね」みたいなテーマの記事か何かを読んだようです。
子ども一人が育つのに3,000万円はかかるそう。
で、「子育てをコスパで考えるもんじゃない!」という意見が多い中で、夫は「コスパがいいのでは?」と思うらしいのです。
その理由はめっちゃ笑うかららしいです。
娘が生まれて私も夫も笑うことが増えたから。
子どもがいない人生を選ぶと単純計算3,000万円浮くわけです。
その3,000万円を使って定期的に海外旅行してもこんなに笑うことはないと夫は言います。
3,000万円でこれだけ楽しくなるなら、子育てありじゃない?と思うんだそうです。
これにはいろんな条件が重なっているからではあるでしょう。
夫の収入だけで家庭を支えることができている
私が専業主婦なので、夫は仕事に集中できる
娘が保育園に通っているため、私の病状とメンタルが落ち着いている(私は双極症)
娘がたぶん育てやすい性質の子
などなど。
ほかにも、夫の実家が近く助力を得やすいこともあるかもしれません。
とはいえ、夫は今がとても楽しいと言います。
私も楽しいですし、娘がいなかった頃に戻りたいとは今のところ一度も思っていません。
辛い時はありましたけどね。
それでも、娘のいない人生は考えられない。
確かに面白いと言える。
生まれた瞬間は子ども用の布団さえ大きかったのに、今や寝返りを打つから狭くてたまらない。落ちるのが当たり前。
最初は寝ているか泣くかくらいだったのに、気づけば笑うようになって、視界に親が入れば期待するような視線を向けてきて、今は「ぱぱ!まま!」と呼ぶようになった。
初めて寝返りした時も、ハイハイした時も、立った時も歩いた時も感動した。
まだ短い足を一生懸命振って身を捩っていた寝返り。
ハイハイはプリプリのお尻が可愛かったし、立ったら何故かドヤ顔で、歩ける今は笑顔の時も泣き顔の時もついてくる。
一緒にお風呂に入ればママの真似をして自分で体を洗おうとするのに、小さな手ではボディソープのポンプを押しきれなくて結局ママに頼む。
保育園ではスムーズに着替えるのに、お家だと甘えて逃げて親に追いかけさせる。
その時のきゃっきゃという嬉しそうで幸せそうな声はずるい。
大変なのに許してしまいたくなる。
空の皿をおままごとで照れ臭そうに差し出してきて、美味しいと言って食べるふりをすれば嬉しそうに笑うし、なぜか永遠とお替わりをさせられる。
娘のいろんな行動や感情が不思議で面白いし楽しい。
ママが髪を括る真似をしようとして、手首にヘアゴムを通すまではいいけどそのあとは髪を触るだけで終わってしまって括れなかったり。
ああ、そう見えているのかって。
お魚が大好きだけど、喉が痛い原因が魚の骨だと気づいていないから果敢に食べ続けるのも面白い。
こけたらつまずいたおもちゃを指差して泣いているのもおかしくて笑ってしまう。見てたからわかるんだよ。
ぬいぐるみをねんねさせるのもママの真似かと思うと愛おしくなる(もし違っても小さい人間が小さいもののお世話をするのは可愛い)。
あげればキリがない。
楽しいから笑うし、幸せだから笑う。
嬉しくても笑うし、おかしくても笑う。
確かに、私たちはよく笑っている。
これからも同じくらい笑っているかはわからないけれど、とにかく今は笑っている。
3,000万円を他のことに使ったんじゃこんなに笑うことは確かになかったと言い切れる。
だから「尊い」と言う人がいるのかもしれない。
「なにものにも替えられない」と言われるのかもしれない。
楽しくて、幸福だから。
あなたは子育てはコスパが悪いと思いますか?良いと思いますか?
それとも、コスパで考えるものじゃない!派ですか?
いろんな感じ方をする人がいるのも、子育ての深さを表しているようですね。
答えはない育児でしょうから、正しい感じ方もないのでしょう。
それぞれの育児があって、感じ方と考え方があって、どれも同じように尊いのでしょうね。
そんなことを思った、夫との会話でした。