見出し画像

2020.3.5.(木) 風の強い日だった

夜中の3時に目が覚める。
うっすらと、喘息っぽい。薬に頼るほどではない、かすかな違和感。
暗い部屋で一瞬、不安がよぎる。いやいや、まさか。
こんなのは発作でもないし、違和感を意識の外に追いやれば消える。

例えばライブ前、あるいは大学の授業の前日、決まって夜中に目が覚めた。そんな時は眠れないまま大人しく横になっているか、何かを読むか書くことが多い。読むなら本、書くならノートと鉛筆。夜中に画面を見つめると睡眠の質が下がる。とか言いながら、今日は午前0時すぎてパソコンに向かってる。

ある、タイトルを決めなければいけない案件があったので、寝ぼけながら書き留める。メモしなければ多分朝には忘れてる。そういう無意識のひらめきにいつも助けられて、いろいろなものを作ってきた。

画像1

二度寝して目が覚めると、呼吸はなんともなかった。
やけに風の強い日だった。
花粉も多そうだし、結局一歩も外に出なかった。

数字だけが増えていくニュースを見ていても、不安が募るだけで何も得られない。ラジオはニュース以外は平常運行だから、つかの間今を忘れられる。

運動不足は否めない。ストレッチや軽い筋トレ、部屋でできる運動をもっと開拓しなきゃ。今日一番響いた先人の知恵はこれ。

動画配信の案件に進展あり。
きっとうまくいく。週明けに具体的に発表できるといいな。
暗いトンネルの先に、小さな明かりが灯ったような。

上のエピソードを読んで思い出したことがある。

僕が高校生だった頃(1980年代初頭)、浜松の駅近くで学生服でベース背負ってレコード買ってたら、次の日に職員室に呼び出された。相性の悪かった担任が一言「高野、お前昨日駅前でポプコン(当時一番メジャーだったオーディション)出場者みたいなカッコして喫茶店に入ってたらしいな」。ベース背負ってただけだし、喫茶店の前に自転車停めてただけなんだけど。しばし絶句。まあ、それ以上怒られたわけでもなく、誤解は解けたけれど。

喫茶店に入るのも禁止という校則が厳しい学校だったとはいえ、80年代の地方都市のバンドマンに対する偏見はそんなレベルだった。でも、その化石のような偏見が2020年にゾンビの如く蘇ったという驚き。

僕らプロでさえ知らないアーティストがドームを満員にする時代。万単位のファンがいたとしても、関心のない人には無縁の世界。家族は同じ屋根の下でそれぞれスマホで違う画面を見て笑っている。

きっと世の多くの人は、ライブにも演劇にも触れることなく一生を終えるんだろう。翻って自分はと言えば、オリンピックにも興味がなく、一度もプロスポーツ観戦などしたことない訳で。同じ趣味の世界でも分断が進んでいるのだから、違う趣味の溝はなかなか埋めがたいと感じる。

ちょっと飛躍するけど、下の記事は文化系・体育会系問わず読んで欲しいと思った。

震災の式典は、中止にしないで欲しい。

----

5年間京都αステーションで続けた「FLAG RADIO」が先週最終回でした。
明日まで聞けるので、エリア内の方とプレミアム会員の方はよかったら。

画質のいい動画発見。↓


この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。