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エッセイ:レオナルド・ダ・ヴィンチ─天才の実像:東京国立博物館(2003年4月22日)
おそらく大抵の人は、他人が美術を鑑賞しに行っただけの日記などには興味がないだろうと思う。正直なところ、読み応えのある批評ならともかく私本人はそうだ。
しかし、今回は敢えてそれを取り上げてみようと思う。何故ならば、何気なく当時の日記(ブログ)を見ていたらこの写真を見かけたからだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見るべく「詰めてください」と言われながら並んだ長蛇の列。今の時勢では許されるべくもな
エッセイ:書物を読み解く方向性の話
歴史的な事実や、当時の物語を、振り返って現代に活用するのとは別の意味で、単純に現代の倫理規範や価値基準に当てはめて断罪したり、こうすべきだったと決め付けるタイプの読み解きが割と苦手なのだが、何が一番苦手って、そういう読み解きはだいたい浅い善意に基づいているのが苦手。
勿論、中世の医療や宗教の価値観、日本でも封建時代の倫理をそのまま現代に持ってくるべきではないのは当然承知しているし、そんなつもりは
エッセイ:敢えて、現代の利便に支配されないでいこうと言うこと
思うんだが、我々はすぐ便利な現状に慣れる。
今は誰でもスマホを持っていて、ありがたいことに個人単位で通話も文字情報の交換もできる。
だが、実際、私の学生時代までは携帯電話的なものは、映画で見るような車に備え付けられた黒電話のイメージだったし、個人で携帯など持っていなかった。
信じられないだろうが、中学時代買ってもらったワープロ専用機はディスプレイが1行しかなかった。
パソコンは高価すぎて学生
【エッセイ】 レプリカントの夢〜ブレードランナーとロイ・バッティに寄せて
1980年代初頭、リドリー・スコット監督が、フィリップ・K・ディックというSF作家の文章『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を元に、「ブレードランナー」という映画を製作した。
まあ正直原作とは言うが、小説と映画は似ても似つかない。
それがどちらもが傑作でない理由にもならない。
映画は素晴らしかった。理解できさえすれば。
酸性雨の降り続ける陰鬱な未来都市、高層ビル、雨天、映像は当時としては非常に先
Arctic MonkeysのWhatever People Say I Am, That's What I'm Notというアルバムについて
発売が、2006年ごろのことらしい。
正直に白状すると、私はそこそこ音楽は聴くものの、音楽オタクとは到底言えないし、詳しいわけではない。
Wikipediaで今回調べるまで彼らがこんな有名人で、こんなビッグネームだということすら知らなかった有様なのだが、好きという話だけしたい。
※Arctic Monkeysについて、Wikipediaの解説はこうなっている。
アークティック・モンキーズ(