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28歳時事YouTuberが見た自民党総裁選。これって私が変なんですかね?

28歳時事YouTuberの私が自民党総裁選を取材しました。政治家の取材はいわゆる大手メディアの政治記者と呼ばれる人たちの専門的な取材を中心に行われます。国民のために政治家にとって耳の悪いことを報道しなければいけないけど、政治家から情報を引き出さないといけないから、嫌われすぎてはいけないという難しい仕事です。そして、権力に近くなりすぎ、いうべきことをいえなくなるなんてことは、よくある話です。私は嫌われても、あまり困らないので、純粋な疑問をきくようにしています。昨年も自民党の総裁選を取材し、去年とはがらっと変わったところもあり、その現場の空気感や、私の政治記者ではない、素人の率直な感想も含め、のべたいと思います。主観で書き進めていきます。

え?反省はないの?

みんな、自民党を変えなきゃいけない。とか、政治への信頼を取り戻さなきゃとかいうことへの違和感。大臣やっていたのに?自民党で要職ついていたじゃないですか?政権与党にいたのに、なぜ私は関係ありませんみたいな言い方をするの?という気持ち悪さがありました。権力闘争するその元気さや、電話で若手議員をおどす暇があるなら、地元にかえるなり、ネットを使うなりして、困っている人の声に耳を傾け、臨時国会ひらいて、コロナ政策を一つでもすすめてよ、菅政権でよくなかったところや変えなきゃいけない自民党とは具体的に何で、それに対してどのようにアプローチしたの?というところをもっと話してほしかったです。

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教育、子育て政策は?

岸田文雄さんのマニフェスト、教育の項目は少なかったです。これは政治ではよく見る光景です。取材現場でも、子育てや教育の質問は少ないです。安全保障ももちろん大事ですが、子育てしにくく少子化がすすみ内側からダメになっては元も子もないです。子ども政策の議論喚起をした野田聖子さんの出馬の意義はすごくあったと思います。

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子育てや教育政策の優先順位が低すぎます。政治取材をすると痛感する。昭和のマッチョな殿方の、政治は安全保障、外交、憲法...。子育てはパートナーに任せたし、子育てど真ん中の有権者との対話も少ない。だからか、現役子育て世代はなめられていると感じます。でも踏ん張る議員はいます。だから応援しないと!

今回の衆院選挙では、主要6政党の若者政策に力をいれた議員さんにお話を伺っていますので、ぜひ、たかまつななチャンネルで近日公開しますのでご注目ください。

女性記者も現場は非常に少ないですし、自民党の総裁選の候補者は半数が女性なのですから、メディアも変わってほしいです。相変わらず、メディアの幹部も女性が少なすぎだと思います。若者政策の優先順位をあげる方法を本気で考えていきます。

政策論争はあった?

昨年は、口下手な菅さんがメディアにでない方針で、ボロがでなければ絶対に勝てる状況だったので、公開討論などは決められたごくわずかなものばかりでしたが、今回は、メディアに出て名をあげたかったり、拮抗したためメディアを通して自民党員にアピールする必要がありました。だから、かなりオープンな印象がありました。それは良かったと思います。
衆議院選挙では、全国で公開討論会が実施されるといいなと思います。私自身も、公開討論会の司会などは積極的に引き受けますので、ご連絡ください。JCという地域をよくしようという社長さんたちの集まりが主催することがおおいのですが、地方紙やメディアがもっと主体的にできるといいですよね。あとは、討論の際に、候補者とのクロストークはNGという方がいたり、でたらボロがでるといって出ない方がいるのですが、そういうのは本当にやめてほしいです。1人が頑なにでないと中立じゃないからとやらないことが多いわけですよ。断った理由とともに、メディアは公開していくべきだと思います。こういうのを裏できいて、いつもせこいなぁと思う訳です。

政局報道から政策・課題解決の報道へ

メディアは出ていない安倍さんや二階さんの動きをおいすぎです。政局報道から政策報道にかえましょう。その政策に関しても、論点を政治家に立てさせて、詳しくない人が質問するのではなく、専門家をまじえて論点を明確にしましょう。ふわっと話す人の方が得をしていると見受けられる部分もありました。問題点がクリアな人が、具体的な解決策を言うことで、それが現実的でないと批判されていて、他の人はもっとふわっとしているけどなぁ、なのに批判がこの人に集中するのはなぜだろう?と疑問におもう瞬間がありました。私も教育政策など自分がくわしい部分ではわかりますが、全部を網羅するとわけがわからなくなるし、政局や票読みにつよい人ばかりをあつめて解説しても、それは政局報道からぬけだせない訳です。こちらは私も自分でYouTubeをやっているので、今後の選挙でより専門家と連携し、改善していきたいです。この課題はどうやって解決しますか?この現場の声はどうするんですか?と政治家に、現場の声をぶつけるのを大事にしたいです。

政治家は説明しなさすぎ。

河野太郎さんは、敗戦の弁をあまり語らなかったです。だからなのか、河野さんを支援していた石破茂さんに質問が集中し、私も取材しました。票が発表されたあと、河野さんのぶら下がり取材には私は間に合わなかったのですが、陣営取材する記者からも、同じ答えばかりだと評判が悪かったです。政治家は、考えを共有し、説明や対話を大事にしてほしいです。

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政策的には共感するところの多い河野さんだが、結局のところ、総理大臣になっても、説明しないで、言うことをきかない人を排除するスタンスをとるなら、安倍政権・菅政権の繰り返しになるとおもいました。自民党の部会での議論を揶揄して反感をかったり、記者から軋轢とのうまれたり、政策的には共感する部分がおおいだけに残念でした。

メディアにでたり、選挙をとおして、議員からも河野さんのそのような姿が垣間見えて人が離れていったという声をききましたが、長老議員や利権団体からの圧力のせいにだけにするのはやはり厳しかったと思います。

若手vs長老

岸田文雄総理は、第三次安倍政権になる。という見方が強いです。安倍、麻生、甘利の3Aの意向が強くなる長老政治の延長戦上にあるのではという推測です。安倍さんの力がなければ総理になれない。だけど、なったらどうするのか。岸田さんと安倍さんの距離感、政策や人事の意向をどこまで反映させるのでしょうか。

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自民党若手議員の方は満足なのでしょうか?結局、派閥の力学は壊せませんでした。今朝の報道も長老議員や派閥のことばかり報じられているのがそれを物語っていると思います。世代交代が期待された河野陣営の敗北は中途半端さにあるのだと思います。石破さん小泉さんは非公式の応援団、麻生派を抜けない河野さん、派閥をぬけないで保険をかける党風一新の会。長老政治に嫌気がさしている人が派閥をぬけ、本気で自民党改革をする新派閥を作り、長老政治批判パワハラ録音公開、森友再調査等して欲しかったです。

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総理になったら、自民党が分裂する危機になってしまうことをおそれ、いろいろ気をまわしたのはもちろん分かりますが、それでは河野さんを応援する気にはなれないというのが正直なところだったと思います。そのバランス感覚などが本当に難しいのでしょうが、私はそう思いました。

党風一新の会の代表世話人の福田達夫さんは、総裁選後直後「派閥の力ではなかった。われわれが求めた開かれた総裁選は、ほぼ完全な形でできた」とお話されていましたが、この結果を見て私はそうは思いませんでした。福田さんが声をあげなければ、もっと派閥の力が強くなってしまったのかもしれませんし、やらないよりましだったのかもしれませんが、私には中途半端にみえました。ちなみに、福田さんは岸田さんにいれたとお話されていました。

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こういう姿勢は自民党に限らず、野党にも言えます。妥協とか、地位へのしがみつきは有権者に見透かされます。だから、政局などはファクトがわかりにくいけど、その姿勢や行動から違和感をどんどん声をあげていきたいと思います。

政治家は石をなげればいい存在ではない

政治家は常にたたかれるし、億万長者になれるわけではない。休みもほぼないし、給料にみあっているのかいつも?です。与野党問わず、すごいなと思います。ついつい批判しがちで完璧なリーダーを求めがちですが、人には得意不得意があるし、「なぜできないんだ!」と批判するのではなく、「では、こうしたらどうですか?」「私がかわりにやりましょうか?」というような建設的な態度で付き合いたいものです。知れば知るほど大変さを知り、「こんな大変な仕事はできないし、正直やりたくない」と痛感します。でも、誰かがやらないとダメです。だから、まずは、やってもらっていることに敬意をもった上で、賛否をのべることを忘れないでおきたいと思います。そして応援することも忘れないでおきたいです。

選挙にいこう

私たちは直接総理大臣は選べませんが、どの政党を与党にさせるのかは、私たちの手にかかっています。次の衆議院選挙で選挙にいきましょう。岸田総理になるかもしれないし、枝野総理になるかもしれないし、山口総理や志位総理、玉木総理の誕生だって私たちには可能なのです。この熱がさめないよう、11月7日か14日におこなわれるのではないかとささやかれる衆議院選挙にぜひいっていただきたいです。


【岸田文雄総理で日本はどう変わる?】
https://youtu.be/m2EoSNAF7vU

新しい資本主義って?コロナ対策は?10分で解説します!

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