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HKの服事情

さて。お次はHKのお洋服について。

私は2014年にHKに移り住んだ時に(明確に言うと東京とHKを毎月往復)着物とストレッチを使った服作りを開始しました。

アパレルに全くコネクションが無かったので頼れるのはNETと自分の脚!笑

そこでHKのアパレル事情を先ずはリサーチ。するとHKはtailor madeがほー〜んとうに沢山有りました。が。殆ど紳士物。笑

考えてみたらそれもそうで永らくイギリス領だったのでOrder suitsはお手物。至る所にベタベタ有りました。しかし基本はMens Suits.生地は男女別に一緒なので女性物もスーツは案外あるのですがウチの様なスタイルの衣類を作ってくれるtailorさんは一般的に余り居らず毎日毎日目についたtailor屋さんに飛び込んで居たのを覚えています。

さて。HKに住んで感じた事は兎に角”暑い”という事でした。

そこに湿気も有る。体力はある方ですがHKに住んで初めて夏バテしました。><

基本的に好まれる服の素材、形、色は往々にしてその土地の気候と着る人の肌の色、体型の特徴に左右されます。

HK(沖縄もだけど)は湿気と暑さで基本風通しのいい”ふわっ”とした肌にぴったりくっつかない物で無いと死にそう。軽い、ゆるい。ふわり。これ3原則。

からうちの製品でも売れたのはフワリ系。腰に帯ベルト巻くとかは夏は厳しい。笑

で。fashionも九龍と香港島で私は違うなーと思って見てまして。

九龍側は結構地元のbrandが栄えてる、というか。地域自体モンコック、tst,油麻亭はthe HK Localがまだしっかりと残っている気がします。から価格も激安価格物が多い。それに比べて香港島のCentralはZara.Cos.H&M etcetcのfast fashionからも少し山手のランカイフォン(六本木を100倍国際的にした感じの場所)辺りだと小さいselect shopがやたら沢山有ります。で主には韓国から入って来ているストレッチ、フレア、ミニスカート系。ここで価格は1着~2,3万。

でも  Sizeは  Asia人サイズなので金融関係とかで仕事で滞在してる非Asiaはイギリス系のデパート、レインクロフォードとか外資系ブランドのCos/Zara/Top Shop etcetcが多いかと思います。

私が感じた日本との大きな違いは、日本でMinor alternation(部分的なお直し)をみんな殆ど一般的にはやらない。私は服が大好きだったので学生時代から購入した服を自分の体に合う様に結構丈、裾、ウエスト直して貰って着ていたのですが基本は皆手を掛けない。購入した状態で着る。多分それは”着物”という文化が背景に有って着物は”がばっ”と大きいのを紐等を使って自分の体に合う様に合わせて縛るので、そして”体の線を出さない”というのが流儀のものなので”体のラインを綺麗に見せる為の”一部お直しは必要なかった。

しかしこちらは"Chinese Dress"ウエストから ヒップにかけての曲線や脚の曲線を美しく出すのがポイント。”Chinese Dress”を体に合わないままダボダボで着たら本当に美しく無い。だから自分の体にピッタリ合う様にMinor alternation=部分修正が栄えたのだと思います。

ただMinor alternationなさってるtailorさんは余り英語を喋れない方も多いので広東語話せないと意思疎通厳しいかも。

さて。最後に。HKの日暮里!!Sham sui po!!(日暮里を100 倍くらいにしたImage)は私が2014年~2015年HKに住んでいる間中ほぼ毎日通った生地の街です。ここは生地、Whole sale(卸売。数量が100~とか)のお店の集合している町で昔からのHKのヤクザさん達が多い場所でも有ります。(お目にかかった事無いけど。笑)ここで見つけ出したストレッチ生地とかは本当にTakako HottaブランドのKeyとなりました。日本は基本的に肌を露出する、とか体の線に沿った、という服は一般的には拒否反応が多く 服のラインも”ある程度のゆとり””フレアスカート””ふんわり”がMajority受けです。

だから日本で手に入る生地(個人でも買える数量)になると見つけるのが困難です。ストレッチ素材だとレオタード位の薄さがメイン。となるとうちでは主力では無いのです。薄いと体の諸々を拾ってしまって”綺麗に見せる”手前で終わってしまう。そんな中(台湾にも生地とtailorさんを探しにも行ったけど。笑)理想的な生地が有ったのがここsham sui poと上海だったのです^^


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