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「無下限」な私の「イチオシ」

五条悟の『無下限むかげん呪術じゅじゅつ』。

五条の術式は「亀とアキレス」に出てくる
収束する無限級数を現実にするもの


『呪術廻戦 2』第14話の手書きの「解説」

無下限。無限。

「線」を「点」で考えると、無限に追いつけない。

アキレスが亀を追いかける。アキレスが走り出し、亀がいた点に着いた時、亀は既に進んでいて、アキレスは亀に追いつけない。アキレスは、また、亀を追いかける。アキレスが亀がいた時点に着いた時には、亀は進んでいるので、アキレスは、また、追いつけない。

アキレスは亀に、無限に追いつけない。

・・・

この「無下限」の使い手の五条悟。
相手の攻撃は、無限に、五条に当たらない。
だから、最強。

・・・
・・・

「創作をまなびあう会」の今回のお題は「私のイチオシ」。

「オシ」ではなく、「イチオシ」だ!

お題が発表されて、3日目。
その間、私は、「イチオシ」について考えている。
ずっと、考えている。

職場には内緒だけど、仕事中も考えていた。

仕事中に、別なことを考える。こんなことって、今まではなかった。「今週は仕事が忙しくなかったから。」だからかもしれないけど。

昼休み、「読者の秋2021」の課題図書を読もうと、職場の下の階にある図書館にいっても、「イチオシ」のことで頭がいっぱいだ。

無限に続く、イチオシへの想い。

「私のイチオシ」を考えさせる「創作をまなびあう会」の今回のお題は、五条悟の『無下限むかげん呪術じゅじゅつ』なのか!

・・・

まず、誰が「イチオシ」なのか、比較検討してみた。

「伏黒くん」と「五条先生」。 伏黒くん。
「伏黒くん」と「虎杖悠仁」。 伏黒くん。

「伏黒くん」と「乙骨先輩」。 伏黒くん。
乙骨先輩の髪型が、ちょっと・・・。

「伏黒くん」と「パンダ先輩」。 伏黒くん。
パンダ先輩は、面倒見がいいし、優しいし、好きだけど、伏黒くんの方が、スキ。

「伏黒くん」と「狗巻先輩」。 ・・・伏黒くん。
狗巻先輩は、イケメンだし、かわいいし、「シャケ」だけど、やっぱり、伏黒くんがスキ。

「伏黒くん」と「ナナミン」。 うーん、伏黒くん。
ナナミン、結構スキなんだよなー。

7:3ひちさん」で相手を分割する十劃呪法とおかくじゅほう。渋いですよね。でも、「5:5」だったら、スキじゃなかったかも。

ナナミンは、「時間外労働いっぱんじょうしき」感覚を持つ呪術師。サラリーマンなら、みんな、共感するよね。白いスーツも、イケてるよね。

でも、死んじゃったし。

・・・

「伏黒くん」と「両面宿儺」。 うーん、伏黒くん。

両面宿儺。別格だからな。カッコいいよね。

生得領域の中で、足を組んで「見下す」ポーズ(2巻。第11話)、渋谷事変で漏瑚じょうごと戦う姿(14巻。第116話)、カッコ良いよね。両面宿儺は、伏黒くんのことも、助けてくれたしね。(14巻。第117話)

・・・

宿儺が「何か」を感じて助けに来たのは、伏黒くんが、奥義「八握剣やつかのつるぎ異戒神将いかいしんしょう魔虚羅こまら」を使ったからだ。

八握剣やつかのつるぎ異戒神将いかいしんしょう魔虚羅こまら」は、禪院ぜんいん家相伝の術式 ・ 十種とくさのかげ法術ぼうじゅつの最終奥義。

この呪術、長くて、覚えにくい名前が、「禪院ぜんいん家」っぽいよね。でも、伏黒くんが、命を燃やして使う(使った)呪術だから、覚えました。

伏黒くんは、禪院ぜんいん家の血をひくので、
禪院ぜんいん相伝の術式・くさのかげ法術ぼうじゅつを使える。

しかも、最後奥義の使い手だよ。

「最終奥義」かぁ。

そう言えば、旭さんも、最後奥義の使い手だったなぁ。

・・・

旭さんは「根性さいしゅうおうぎ」の使い手。
「根性」を「最終奥義」と位置づけるのは、研磨。


春高バレー、烏野VS鴎台。
烏野が、第1セット落として、第2セット中盤。
鴎台のサーブ&ブロックに捕まるエース・東峰旭。
その直ぐ、鴎台・昼神の、弱ってる者を狙う「追い打ちサーブ」が決まる。

それに対して、烏野は、日向・影山・ツッキーの1年が、素晴らしい活躍をし、なんとか鴎台に食らいつく。

影山の、戦略的な、「白馬アタックのせんもんかをレシーブに引っ張り出す」狙いどおりサーブが決まり、烏野は追い上げムード。

そんな中、仲間が繋いだボールが、烏野エースに上がる。

しかし、エース・旭さんのスパイクは、高校最強ブロッカー昼神を擁する鴎台のバンチブロックに捕まる。

心が折れそうになるエースの旭さん。

「決めたい 決めなきゃ」
失点の度 意欲は焦りに変わって 自分を絡め取る
「想い」は足枷
割り切れない奴は 沈んでいくだけ


『ハイキュー 40』第352話

心折れそうな対戦相手のエースを見て、ブロックを決めた昼神が、心の中でつぶやく。

昼神は、中学時代は、エースとして、「ミスをしない。ちゃんとやる。強くなる。」という「想い」に沈んでいた。

・・・

プレッシャーに押し潰されそうになるエース。
そんな中、旭さんの、お腹がなる。

ぐーーー。

緊張感から解放され、余計な力が抜け、旭さんのブロックの後ろを突くプッシュが決まる。

その後、調子を上げた旭さんは、鴎台ブロックをふっ飛ばすも、鴎台のファインプレーなレシーブに拾われ、長いラリーが続く。

そして、そのラリーで3回目のトスが、エース・旭さんに上がる。

誰もが疲れている、その日2試合目の2セット目の中盤。エース・旭さんは、空中で「とまっている」ように見える、美しい姿勢。

そして、スパイクを決める。

わぁ。旭さん!

・・・

それを見ていた研磨が、真剣な顔で、つぶやく。

・・・根性さいしゅうおうぎ・・・炸裂・・・

研磨!いつも、良いこと言うよね。
横にいるクロの、キョトン感も、たまらない。

・・・

でも、旭さんの「背中を護った」ノヤっさん、カッコ良すぎ。

何事かよ。

西谷くんの「カッコいいシーン」多いけど、この場面の、セリフなし、背景なしの、ドヤ顔の西谷くんのシーン、私は1番スキだなぁ。

鴎台で流行るの、わかります!

まあ、でも、西谷くん、コートの外だと、うるさいし。「コートの外ではうるさいのに、コートの中では静か」なところが、西谷くんの良いところで、ギップ萌えだけど、西谷くん、コートの外で、うるさ過ぎ。

やっぱり、こう、いつもクールな方がスキだな。そう、伏黒くんみたいに。

・・・

交流戦の前に、東京校にやって来た、京都校3年の東堂葵は、初対面なのに、伏黒くんに、「どんな女がタイプだ。」と聞く。

そして、伏黒くんは、クールに、こう答える。

その人に揺るがない人間性があれば
それ以上は何も求めません


『呪術廻戦 3』第17話

伏黒くん!スキ。

・・・

あー。あー。無下限呪術にハマっている。

「イチオシ」のことを考え出すと、止まらない。
「イチオシ」のことを考え出すと、何を考えても、
「イチオシ」に戻ってしまう。

想いが、無下限に、どんどん溢れ出す。

『#私のイチオシ』という無下限呪術にハマっている。

これでは『#私のイチオシ』を書く、に辿り着けない。
これでは『#私のイチオシ』をみんなに分かってもらえない。

どうしよう。どうしよう。

・・・

でも、ここで、なんとか、『#私のイチオシ』に明確に応えなくては!

(気を取り直して)

私のイチオシは、伏黒恵くんです。

確固たる意思を持って、「俺は不平等に人を助ける」という潔さが好きです。


その言葉を言うまでの生い立ち、その言葉を実行するための伏黒くんの考えと努力は、とても深く、心を打ちます。

ぜひ、『呪術廻戦』を読んで、伏黒くんのことを知ってください。

手っ取り早く、伏黒くんの素敵さを知るには、第2巻をお読みください。でも、伏黒くんの素敵さは、一冊にまとまるものではないので、ぜひ、全巻お読みください。

・・・

長々とすみません。『ハイキュー』のくだり、カットしようか、短くしようか、とも思ったのですが、いろいろ比較検討しても、「伏黒くんがスキ」を表現したく、書いてしまいました。最後の「読んでください」は、ただ「調子にのって」書いてしまいました。すみません。

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