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トラックバイアスを利用して予想する

開催当初は内外均一であった馬場も、レースが行われ、距離ロスをしないように各馬が少しでも内側のコースを走ろうとすると、どうしても内側の馬場、特に3~4コーナーの部分の芝が傷んできてしまう。そのため、馬場の保護を目的として仮柵による馬場の使い分けをしているが、この仮柵の移動によって、どうしても馬場の内と外で大きな有利不利が生まれてしまうことがある。

たとえば、移動柵を最大9m幅で動かせる東京競馬場に比べて、中山競馬場は最大でも6m幅でしか動かせない。中山競馬場は仮柵を移動することによって、内側からA、B、Cの3つのコースが作られる。仮柵を移動する際に、A→B、つまり内側から外側に移動する際には、内外それほど差の無い状態に保たれるが、もしC→A, つまり外側から内側に移動すると、仮柵を移動した部分の内側6mが絶好の状態の芝(グリーンベルトと呼ばれる)になってしまうため、内を通れる馬とそうでない馬とでは圧倒的な不公平が生じてしまうことになる(下図参照)。

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