FH010035のコピー

「90%の読後感」を目指す

 こんにちは。年末年始にたるみすぎた自分を戒めるかのように「ゆとり本」制作に向けて急ピッチでいろんなことを考え始めた角田です。

 先日の編集者さん打ち合わせに続き、今週初めにも、とても尊敬する雑誌・ZINEなどカルチャー界隈に精通した編集者さんに相談をさせてもらいました。そこで、制作したい冊子のテンションや予算感など、とても具体的なイメージを立てることができました。

 予算。そう、予算ってとっても大切なのです。例えば、50ページの冊子を作ろうと思っていたけれど、文章を書きすぎて100ページになっちゃた場合、普通に考えて印刷費が倍増する。仮に1冊100円で印刷できるとして(そんなに安くないんですけど)100冊ならまだしも、1000冊印刷しようものなら、ページが倍増するだけで、印刷コストは10万円から20万円になるのです。恐ろしい。

 そして、当たり前ですが、部数によっても印刷費用は大きく変わってきます。100冊と1000冊では印刷費用はヒト桁異なります。もちろん、多く刷れば刷るほど、単価は下がります。でも、たくさん印刷すると、売れ残る可能性もある・・・。ということで、予算とページ数、印刷部数という外側の部分を模索しているわけです。

 そんなことを考えつつ、水曜の夜、はじめての企画会議を開催しました(といっても別に編集部があるわけではないのですが)。会議に参加してもらったのは4人。今回の「ゆとり本」制作の発端になったランチに同席してくれたyutoriを手伝っているキルタくんと某代理店でコピーライターを務める貴彦くん、そして打ち合わせ場所となったchat baseを運営するMIKKEの井上くん。彼ら3人はみなゆとり世代なんですが、かなりキレッキレで奇抜な発想の持ち主。コンテンツや売り方、今後の展開方法など、いろんなところでアドバイスをいただきました。

 そして、もう1人の参加者がファッションテック企業sitateruでオウンドメディアの編集長を務める若尾さん。彼女とは半年くらい一緒に仕事をしていて、編集と執筆というとてもいい関係性ができていたので、思い切って著者である僕の編集担当をしてもらうことにしました。彼女は広報業もやっているので、広報的な側面でもサポートをしてもらいます。その他、今回は来れなかったけれど、HOTEL SHE,の翔子ちゃんと金井塚くんも重要な企画発起メンバーです。

 さて、長々と書いてしまいましたが、今週もいろんな人に企画の相談をして、少しずつ進め方が見えてきたということであります。特に、2つの重要なキーワード(というか決定事項)が出てきたので、ここに書き記しておきます。

①CAMPFIREで資金調達をする

 当初はもっとゆるく、polcaで支援しようかな〜くらいで考えていたのですが、それでは印刷費用すら賄えないかもしれない・・・!ということで、思い切ってクラウドファンディングをします。おそらく2月想定。少し大きめの金額を集めたいというのが一つと、リターンとして実際の書籍(+α)を用意することで、どのくらい買ってもらえるかの目安を決めようという目的があります。

 具体的には、クラウドファンドで支援していただいた方に、どこかリアルでのお渡し場所を準備できたらと思っております。それ以外にも、もちろん本屋さんにも置いてもらいたいので、購入先はいくつか用意できるはずです。

②90%の読後感を目指す

 こちらは少し概念的なことなのですが、すごく大事なキーワードだったので。今回「ゆとり本」を4月までに発売するというのは、スケジュール的にとてもしんどいです。やりたいし、手は抜きたくない。でも、限界はある。ということで、昨日出た結論が“本気でissue0を作る”というものでした。

 今回の「ゆとり本」で全ての情報・思想を出し切ろうとはしません。むしろ、コンパクトに、簡潔に、大事な部分を漏れなく伝えることが今回のミッションだと思っています。とはいえ、じゃあissue1から定期発行するのかといえば、全くもってそんなつもりはありません。もちろん今回の「ゆとり本」を最高傑作にしたいのです。でもこれはissue0。もしかすると、今後、もしかするかも、と。でも、具体的には今は考えないことにします。

 そして、issue0なので、どうしても不完全な(書ききれない)部分は出てくると思います。だから、90%の読後感を目指すのです。残り10%の余白を残す。そこには「本書を手引きに、続きを読者が考える」「考えた上で、それぞれが発信をする」「直接僕や本書に関わる登場人物に話を聞く」など、いろんな可能性が残されています。


 さて、今日はここまで。次にやることはクラウドファンディングの準備。そして、今月末からはコンテンツ部分とデザインについてもっと深掘りしていこうと思っております。特にデザイン部分でも書いておきたいことがあるので、次回そのあたりの進捗をnoteに書けたらいいなあと思います。それでは!

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