置き配ポイント

 政府は、トラック運転手の残業規制強化に伴い物流の人出は不足する「2024問題」に関し、玄関前に荷物を置く「置き配」を選んだ人にポイントを付与する事業などを盛り込んだ「物流革新緊急パッケージ」を了承したそうです。


 「物流革新緊急パッケージ」の中身を詳細には見ておりませんが、記事では運送業者の負担となっている再配達の割合を現在の12%から6%に半減させるため、コンビニエンスストアでの荷物の受け取りや、置き配を選んだ人へのポイントを付与、ゆとりある配送日を選んだ人にポイントを付与する実証事業を行うとありました。うーん、そのポイントがどうなるのやら全く説明がないのですが、最終的にはポイントを持つ人に何らかの利益をもたらすのでしょう。


 相変わらすAmazonを利用させて頂いておりますが、私の実家は事務所と併設になっており、自宅が留守でも事務所に誰か知らいます。先日は営業日で事務所に人がいて、自宅にも母がいたのに置き配されていました。玄関の脇に椅子になるような切り株が置いてあるのですが、その上に住所等を観ないように下側にして置いてあったのです。気が付かずにやり過ごしてしまいそうでしたが、ポストに入れれば入るような大きさだし、人もいるのに何をやってんだかという感じです。通りからは丸見えなので持っていかれたらどうするのでしょうか。


 また、この配送ですが、日曜日にスマートフォンで注文をしたのでした。急ぎなわけではないので通常便を選択し、翌日、「発送されました」とメールが来たので、「明日来るんだな」と思っていたら、夕方実家に戻ると荷物が置いてありました。出荷して当日配達してしまう配送網、在庫網には恐れ入りますが、全く急いでいないし、あまりありがたくはありません。


 ヤマト運輸だと、クロネコメンバーズのアプリで知らせてくれるので、自宅にいないときなど時間を変更するなどできるので、なかなかいい感じなのですが、昨今増えているラストワンマイル業者さんだと、そうしたアプリもない上、購入時に日時しても出来ないケースがあるので、不在時に配達にいらして頂くこともままあります。再配達削減については何年も前から議論されており、様々なアプリも開発されましたが、政府のこの取り組みがどの程度効果を出せるのか、お手並み拝見と言ったところです。個人的には、再配達の常習犯というのは特定できるはずですから、ヤフオクやメルカリの出品者評価とか、ウーバーイーツの配達員評価みたいに、受取人評価をして、評価の低い方からは再配達料を取るなどした方が良いと思います。


 しかしながら、そうした物流は氷山の一角、残業規制でいちばん影響が出るのは長距離便でしょう。「物流革新緊急パッケージ」がそのあたりにメスを入れているのかどうか、これからよく読んでみたいと思います。

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