ランニングと事故を起こす人の思考

 昨年、ランニング中に転倒してまあまあな怪我をしてしまいましたが、そこに至るまでの思考があまりよろしくないなと改めて反省しました。運動のためならウォーキングでも良いのかもしれませんが、個人的にはウォーキングだと物足りないので、ランニングをするようになりました。物足りないというのは、やっぱりウォーキングだと、身体が温まったり、筋肉痛になるくらいまでには結構な時間を必要とするというところです。走ればそれだけ短時間で運動の効果を得られるわけです。


 この「短時間で済ませよう」とする思考が事故につながるケースが多く、運転だけでなく、商品の積み下ろし作業においても、必要な確認や作業を端折ることによって事故が起こります。荷台から飛び降りるなんていうのもいけませんね。私が飛び降りるなんて言う行為をするわけにはいきませんので、タイヤやサイドバンパー、後方のバンパーなど足を掛けられるところを探して、出来るだけ三点支持を堅持して降りるわけです。しかしながら、これはやっぱり時間がかかるし、足でタイヤの位置などを探りながら降りる姿というのは、やっぱり格好の良いものではありません。さっと飛び降りて着地できれば、短時間で決まりも良いのですが、例えば毎日2~3回荷台に乗り降りするとして、年間260日仕事をしたとすると、520~780回飛び降りることになり、それがすべて完全に成功するかと考えると、難しいことではないかと思います。一度失敗してしまえば、怪我をして1~2週間休んだり不自由な思いをしパフォーマンスが落ちるわけでsから、結局、飛び降りることで短縮される時間というのは一気に回収されてしまうことになります。私自身、ランニングで怪我をして、3週間程度の不便を強いられ、その間は運動もできず、膝は曲げられず、抜糸が出来ても、何となくバランスが悪いなんて言う状態になってしまいましたから、一生懸命走ってきたのが台無しです。


 荷台からの飛び降りだけでなく、必要な確認事項、特にバック走行時など死角が多い運転時は、時には車両から降りて確認することも必要になります。これを勘に任せてギリギリに停車できるのが職人技なんて思いに陥ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、ざわざわ車を停めて降りて確認しているドライバーさんを見かけると「カッコイイな」と思ってしまいます。


 そんな訳で、走ることが悪いとは言いませんが、躓いたりしても確実に立て直せるくらいの速度で、地道に確実に走ることが大切で、短時間に成果を出そうなんて言う気持ちが一番いけないのだと、改めて思いました。

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