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Rules for Students

"Rules for Students & Rules for the Future"

担当している英語表現の授業で、新しい校則を作る試みをスタートしました。

プレゼンテーションとライティングを最終プロダクトとし、それまでの協働学習等は観点別評価で見ることになっています。

新しい校則を考える上で重要なこととして、「逆算的にデザインすること」と「生徒が成長できるためのルールにすること」を大前提としています。

学校のルールは先生目線で作られた物がほとんどで、生徒を管理することや問題行動を抑止することを目的としている面が少なからずあります。(作成当時の時代背景を考えると仕方なかったかもしれません)

そういったルールの根本には「〜しちゃダメ」があり、生徒の行動を抑制することにつながっています。

しかし、生徒たちの「将来こうありたい!」「こんなスキルを身につけたい!」「こんなことができる人でありたい!」という未来の姿、VUCA時代の超予測不能な社会というものを前提としているのかどうか。

学校はそうした未来の姿と、自分の現在地とのギャップを埋めるための場所でなくてはならないですし、生徒が積極的に成長に向けてチャレンジし続けられる場所でなくてはならない。

ならば校則は生徒たちをサポートするためのものであると共に、「もっと〜していこう」的なものであるべきです。(少なくとも「〜しちゃダメ」という校則は学校のあり方とは真逆ということだと思います。)

そして生徒の成長を促し、前向きにチャレンジし続けられる校則を作っていくためには、以下の七つをベースにしようと伝えました。
(1) 自分で考えて、行動する力(主体性)
(2) 「なんで?」「本当に?」と問う力(批判的思考力)
(3) 積極的に挑戦する力(やってみる力)
(4) 失敗をし続けてもやり抜く力(GRIT)
(5) 様々な人たちと協力して生み出す力(多様性と協働性)
(6) 自分ごとに感じる力(当事者意識)
(7) 学び続ける力(読書力)
こうしたことを伸ばせるような場に学校を変えていこう、そしてそれを支えるのが校則なんだということ。

そんな学校をみんなで作ってみようと。

そしてもう一つ、生徒が成長をしていく仕掛けとしては
〈1〉 自分の成長を感じられる(自己肯定感)
〈2〉 自分の存在が誰からの役に立てている(自己有用感)
〈3〉 今の自分を認めてくれている(承認欲求)
だと思っています。これは先生側が大切にしなくてはならない視点だと思います。

とにかく、生徒の視点で学校と校則を見直していき、先生である我々は3つの視点で少し遠くから見守り、サポートに徹していくことが必要です。(口出しではなく、助言的に!)

今、このプロジェクトは3年生6クラスで進行中です。3年生が後輩たちのためにルールを作っていく。なんて素敵なんでしょう!

このプロジェクトが学校のあり方を変え、先生を変え、みんなが変わっていけるように、僕はちょっと外から見ていこうと思います。

"Rules for Students & Rules for Future"
To make a change.

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