久方の朝日を受くる海鳥のかな文字のごと空へひらけり/ぷくぷく
2022年11月3日(木)のうたの日19時部屋の題「題『文』を文語で」で首席(薔薇)を取った短歌。
「久方の」は、「日」を導く枕詞。「海鳥」の種類はわからないが、朝日の光を受けて、海の上を飛んで漂っているのだろう。ウミネコやカモメが飛翔する姿は、平仮名で言えば、「ひ」や「へ」のように見える。そのため、「かな文字」というのは平仮名ということだろう。結句「空へひらけり」で「ひらく」という動詞を用いていることからも、平仮名であろうと予想できる。
何が「ひらく」のだろうか。鳥自体