見出し画像

thank you おっさん

髙橋 直揮

64年間続いた昭和時代。

コロナ感染症も、自粛も、遠慮も、普段のマスクも要らない、自由でカッコいい時代。その自由の中でも、世間の秩序や義理人情は、今よりずっと分厚かったような気がする。

今も最高に良いのだが。

私は昭和45年生まれだ。昭和の折り返しを過ぎた時代に生まれた、バリバリの昭和生まれである。


先日、お盆に私の嫁さんの実家(新発田)のお墓参りの帰りに、とある食堂に寄った。

そこには真四角に近いブラウン管のテレビが、現在の長方形の液晶ディスプレイのサイズに合わない映像(左右が切れてる)を懸命に映し出していた。

当然ながら、昭和生まれの私は、ブラウン管のテレビを見ても対して驚かない。しかしながら、現在もブラウン管テレビを視聴できるのは、チューナー等の取付も当然ながら、行き届いた管理が必要であったと推測できる。

その日の夕食後、ボーっと、テレビを見ていた時である。
流れている番組のタイトルか、画面の上部のテロップに「ヤバい昭和」

と書かれ、昭和時代と令和である現在の生活用品や電化製品、物価、様々な価値観などの比較というか、昭和時代を平成生まれの芸能人が、ディスる番組が放送されていた。

個人的にはとても面白い番組であり、番組の目的とは逆に、昭和ってすげえなぁ、と素直に思えたのだった。

何故なら、平成生まれの芸能人がディスっている文化や価値観も、令和の文化や価値観、さらに言えば、電化製品から生活必需品に至るまで、ほぼ全てが昭和生まれの人材が創り上げてきたものであるからである。

今あるモノは、今、生まれた訳ではなく、時代を乗り越えて、良いモノだけ生き残ってきた。

もしくはイノベーションされてきた結果が、令和なのであることを、改めて考えさせられた番組でもあった。

番組の目的は違うのだろうが。


私は高校卒業後、色んなバイトを経験したり、建設業に興味を持ち、現場の作業員も10年以上経験してきた。

当時、若いが故に、よく言われた言葉がある。

何を伝えたかったのかが、未だに分からないが、建設現場で前の日の酒が抜けきれず、酒臭い、前歯の抜けたおっさんから、

1.最近の若い者は。。。
2.俺が若いころは。。。
3.お前はまだまだだな。。。

って感じの言葉をよくいただいていた。
あのおっさん、生きているのかなぁ。。。

文化や技術、生活のスタイル、考え方、価値観などは生き物である。

だからこそ、その時代によって育てられ成長していく。それを繰り返していくのが「時代」であり、その時に使いこなすのが「世代」であると思う。

そのおっさんは決して間違っていた訳ではないが、私は、そのおっさんのように、チューナー繋いだ「ブラウン管テレビ」のような生き方はしたいとは思わない、お盆のある日であった。

髙橋 直揮
新潟県議会議員 2011年の統一地方選にて新潟市西区選挙区にて40歳で初当選。 趣味は日帰り温泉巡り、サウナ、ジョギングなど。 公式ホームページ https://takahashi-naoki.jp/