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【From the Vault】

「From the Vault」とは、日本語にすると「貴重品室から」という意味です。

私にとって貴重品とは、記憶と経験。それらを後々に見返すことができる写真という媒体に落とし込んだ…と書くと仰々しいですな、実際には記録写真群です。時折スナップも含めています。そんな作品群です。

私は、スナップや記録写真というのは、作品に昇華できないと考えていた時期がありました。そんな考えで作り出したのが【mixture】でした。記録やスナップは作品になりえないのか。それを追求したシリーズが、この【From the Vault】になっています。

かつて「作品」と思って出していた写真も、既に過去。もう撮ることがない写真達も、その撮ろうとした行動が大事な記録。ちなみにモノクロにしているのは、過去=モノクロという安易なイメージ。あとは統一感。まぁ正直、トーンがどうとか、主体がどうこう、といったことは気にしていないです。

自分の撮った全ての写真が、この【From the Vault】に行き着くことが、俺の写真なのかもしれない。年代によって変化する写真たちは、その当時の自分を、自分の写真についての考えを語ってくれます。

カメラも関係ありません。上の2つはiPhoneです。他にもフィルムカメラ、デジタルカメラ問わず使ってきています。

とはいえ、最近はこのカメラで撮った写真ばかりです。記録写真、スナップ写真は、すぐ見る必要はない。後々に見れるようにしていればいい。モニター見て一喜一憂している暇はないのです。


以下、ちょっと脱線しつつ終わりを迎えますが。

以前書いたように、自分は撮った写真を「作品」と称して発表するには自分ルールを設けています。
いわゆるファインアートからキャンディッドフォトまで、スナップといっても様々な間口がありますが、いずれにせよ「撮影者」が見えにくいジャンルだと感じています。まぁこれは風景も一緒か。しかし記録写真は逆で、その撮影者の顔が色濃く表れる手法だと考えています。
故に、スナップと記録写真を組み合わせることは自分の作品に必要不可欠な要素なのだと考えたのです。

写真家は自身の存在を写真に残す必要はないかもしれません。しかし私は写真とは撮影者の存在が感じられる写真が好きでなのです。

写真を通して、撮影者と会話をしたいのです。


その他のシリーズは、以下のツイッターモーメントを是非。












自作で機材作ったり、展示物のギミック作るとお金かかるんです…。ストレスで甘いもの食べまくるから…。そんなわけで、俺に少しでも甘いもの食べてもらいたいって人はよろしくお願いします!