見出し画像

ひとり音楽祭

毎日のように、AirPlayスピーカーやAirPodsのことを考えているわけだが、じゃあお前は何を聴くのだ、というお話。

1990年代に「モンドミュージック」というジャンルが流行した。渋谷系が流行したその後の96年あたりのことだ。同名の本が第3弾まで出版されていた。

モンドミュージックとは主に1950年代頃〜60年代頃のエキゾチックミュージックやイージーリスニング、電子音楽など当時の主流のロック・ポップスから外れた音楽に光を当てたものだった。(と、私は理解している)

例えばディズニーのエレクトリカルパレードを作曲したペリー&キングスレイやそのガーション・キングスレイが作曲した「ポップコーン」が代表的であろうか


前置きが長くなってしまった。モンドミュージックが流行したその後、モンド本の執筆者であった「ガジェット4」の面々が「ひとり」という超地味な本を出版していた。1999年のことである。私も所有していたのだが、今はたぶん実家の倉庫に眠っている。

確かコンセプトは喧騒が終わった後のひとりで楽しみたい音楽だった気がする。

私が音楽を聴く時も、みんなでワイワイではなくひとりで静かに楽しんでいる場面が圧倒的に多いわけで、そんなひとりでひっそりと静かに盛り上がりたい曲を選曲して「ひとり音楽祭」を敢行しようと思ったわけである。

では思いつくままにいってみよう。

ザ・ビーチ・ボーイズ / フレンズ (1968)
1968年の同名アルバムから。アルバムは商業的には失敗に終わったようだ。時代に求められた音楽性と違っていたのか?ワルツのリズムが心地よいので。

EGO-WRAPPIN / かつて..。 (2000)
こちらもワルツのリズム。前奏がやたら長く、現代におけるヒットの王道から外れているのだが、そこが個人的にすごく盛り上がる。

コーネリアス / あなたがいるから (2017)
Point以降の作品はどれも「ひとり」にぴったりだと思う。ひとりなのにバンド名を名乗っていることからも。この曲は作詞が後述する坂本慎太郎さんで、聴くと息子たちを思い出す(単純)


坂本慎太郎 / 幽霊の気分で (2011)
元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんの1stソロ作品の1曲目。すごく不思議な気分になるl曲。女性コーラスも好き。

サラ・ヴォーン / 時さえ忘れて (1982)
この曲が入っているアルバムはレンタルしたCDを焼いて、それを擦り切れるまで(表現が古い)聴いたんだけど、歌詞は最近まで知らなかった。ジャズのスタンダードの曲。ギターソロが気持ち良い。勝手な憶測だけど、中納良恵さんはこの歌い方に影響を受けている気がする。

ジョアン・ジルベルト / サンバがサンバであるからには (1999)
ボサノヴァの父ジョアン・ジルベルトさん最後のアルバム。このアルバムはリリースされた当時図書館で借りて、ほとんど聴いていなかったんだけど、アルバムタイトル通り声とギターのみで構成されるまさに「ひとり」アルバムなのでこれから聴き込もうと思い選曲してみた。

ボビー・ハッチャーソン / Montara (1975)
スチャダラ、サマージャム95の元ネタ。それだけでひとりで十分盛り上がれる。

環ROY / ゆめのあと (2017)
不思議なトラックとリリック。後半の畳み掛けるような盛り上がり方が好き。

以上、なぜかモノクロのジャケットが多いという共通点があった、極私的選曲集「ひとり音楽祭」でした。よかったら「ひとり」で聴いてみて下さい

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?