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将来の働くを作るために

娘たちが通う特別支援学校では親の勉強会を年に何度か開催してくれる。 内容は将来申請をすることになる障害年金のことや進路のことなど、学校を卒業した後のことについての勉強会が多い。 毎回招く講師も私が目指しているホームを立ち上げた人や作業所を運営してる人など様々で勉強になるものばかり。でも去年はコロナ禍になってしまったことと、私も治療中で学校へ行くことが出来ずに参加することはできなかった。

まだコロナ禍の今年はオンライン勉強会となりTeamsで参加できることになった。これなら学校へ行く時間もセーブできるし、なにより「ごくたまーに」話がつまらない講師もいるので、その場合ポチっとフェードアウトすることもできる。 とても嬉しい。 

今回は「将来の働くを作るために」という題材で誰もが知る大手企業の特例子会社の設立に携わり、一人で障害者雇用や準備など任された方が講師だった。それまでの職歴は障害者とは特に縁はなかったみたいだから障害者の作業場などを作られたのは想像を絶するご苦労があったに違いない。 だけど、その方は重度知的障害者の職業能力に魅了されたらしく、みるみるうちに事業を拡大していったそうだ。 

この勉強会、オンラインだしマニキュアでも塗りながら聞こうかな~と思っていたけど、講師の知的障害者への熱い思いが画面越でもこちらに伝わり、誰も見ちゃいないけど姿勢を正し聞き入ってしまった。 余談だけど、どんな内容でもハートから話されると例え言葉がうまくなくても魅了されるよね。(日本の総理大臣にも見習ってほしい) 

特に障害者と働く為の「スタンス」については胸に響くものばかりだった。 以下、もらった資料から転写。

1.会社は障害の有無は問わず「働く」ための場所。

2.健常者に対する管理手法をそのまま適用する。

3.障害に対する過度な知識は不要。既成概念無用。

4. 指示を理解できないのは指示者の責任。

5.スピードより正確さ。量より質。

6.配慮はするが、優遇はしない。

7.身体、知的、精神にあっても「魂」には障害はない。

8.明日は我が身。

9.「障害」=「先天的特殊職業能力」

10.「障害者」=「異脳者」

7の言葉。泣いたよね。魂には障害はないんだよ。それを思えばみな一緒。9,10に関しては長年、知的障害者と働いてみて彼らのもつ特殊能力に気づき、彼らの脳は一般的にいう「健常者」とは考え方や見え方などが違う、ただそれだけのこと、という意味だと思う。8の「明日は我が身もその通りだと思った(笑)10個のスタンスを見て、障害があろうとなかろうとみんな同じだよ、というメッセージにも受け取れた。

とても良い勉強会だった。資料は永久保存版入り。








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