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高田胤臣の時事マガジン

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2020年1月1日以降に執筆した時事ネタをまとめたマガジンです。何年かして読み返したときの備忘録的に。
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記事一覧

C56型蒸気機関車、汽笛鳴る

C56型蒸気機関車、汽笛鳴る

 9月23日、靖国神社にある博物館「遊就館」入り口に展示されている、静態保存の日本製蒸気機関車C56型の汽笛が鳴った。この汽笛が鳴ったのは実に40年ぶりだ。

 この日、汽笛吹鳴が行われたのは、第2次世界大戦時に旧日本軍によってタイとビルマ(現ミャンマー)間に建設された泰緬鉄道を最初に走った蒸気機関車、C56型の31号機だ。戦後、研究家によって発見されたこの機関車が昭和54年に日本に帰還し、靖国神

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連続投稿500日達成!

連続投稿500日達成!

 この投稿で連続投稿が500日を達成した。2020年1月1日から始めて、いろいろと書いてきた。2年連続かあるいは600日とか700日というところで区切ってもよかったけれど、だんだん日本滞在が長くなってきて、ネタ切れとボク自身の精神的な疲れが出てきたので、500日でいったん連続投稿の縛りから解き放たれてみてもいいのかなと思い。

 今後はアクセスのよかった内容などをいろいろ考えて、今以上にしっかりと

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タイと日本のコロナ感覚の違いはなに?

タイと日本のコロナ感覚の違いはなに?

 ボク自身が持つ2002年の7ヶ月間が日本滞在最長記録だったが、今回の日本滞在はすでに半年になり、2000年以降の最長記録が更新されようとしている。タイも対策優等生とも言われているにも関わらず、ここのところ毎日、市中感染者数や死亡者の数の記録更新をしているところだ。日本の方が圧倒的に多くて、人口比で考えてもタイはまだ少ない方ではあるけれど、感覚的にはタイも危機的状況だと思う。

 この前、日本の緊

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イベント告知 3月27日@大阪

イベント告知 3月27日@大阪

 大阪でイベントに急遽出させてもらうことになったので告知させていただきます。ニコ生で有名なオカルト系チャンネル「モノガタリ」を主宰する木村さんに誘っていただき。日本という完全アウェーで燻っているボクを助けていただくという名目もありつつ・・・。

 以前出版した「亜細亜熱帯怪談」(晶文社)の中でも語りつくせなかった話をしたいなと思っております。

 すべて日程は今週末の3月27日で、3回ほどトークシ

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ミャンマーの逆行ぶりがすごいと思う

ミャンマーの逆行ぶりがすごいと思う

 タイとミャンマーはこの時代においても政治的に不安定で、将来的に長く安心して暮らすには厳しいかもしれないと思えてしまう。トップが変わるとすべてが覆されるので、先が見えないというか。

 タイも現在の不安定な状態は2006年から続いているので、近代のゴタゴタした中ではわりと長引いている方だ。とはいえ、それ以前70年代、あるいは戦後からずっと似たような状態で、なにか問題があればクーデターが起きたり、市

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田舎のソンクラーン(タイ旧正月)

田舎のソンクラーン(タイ旧正月)

 2020年はタイの旧正月であるソンクラーンは中止となった。戦争などの事由以外でソンクラーンが政府によって停止されたのはこれが初めてなんだとか。2021年はどうなることかと思われたが、一応、休暇は実施されるようだ。ただ、ソンクラーンの代名詞でもある水かけ祭りは執筆時点で実施可能かどうかの判断が政府から出ていない。

 中国の春節やベトナムのテトのように、タイも旧正月がタイ人にとって最も大切な長期休

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あれから10年、そしてもうすぐ1年

あれから10年、そしてもうすぐ1年

 今日で東日本大震災から10年か。ボクはあのときバンコクにいた。会社に辞表を出したあとだったので、適当に出社して好きな時間に帰るという毎日だったけれど、3月11日は用事があって社内にいた。午前中は日本の本社や支店の連中と電話とメールが普通に通じた。しかし、日本時間の14時46分ごろに地震が起こったため、タイでは昼休憩を挟んで急に連絡が取れなくなる。

 ところが、それ以前にタイあるいは東南アジア全

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羽田のPCR検査で何十人もごぼう抜きする

羽田のPCR検査で何十人もごぼう抜きする

 2020年10月ごろ、タイから日本に来たとき、空港に到着したときの話だ。バンコク-羽田間は毎日飛んでいて、料金も平時とほとんど同じだ。でも、当たり前だがほとんど乗客がいなかった。機材は忘れたが、だいたい40列あるとして、1列にひとりずつ。窓側ふたつ、真ん中ひとつとすれば、乗客はせいぜい120人程度。たぶんそんなにもいなかったと思う。ボクはうしろの方の席だったが、羽田空港の簡易検査(PCR検査って

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タイ出国時のスワナプーム国際空港

タイ出国時のスワナプーム国際空港

 2020年10月ごろの話になるが、タイから出国した。ボクの場合は婚姻ビザなので、いつでも戻ってこられるしと気軽に出たけれども、やっぱりボクのように外国へと移動をする人は少なく、空港はガラガラだった。スワナプーム国際空港はオープンしたばかりのころは天井の照明を間接照明にしていて妙に薄暗かったが、利用客がとてつもなく少ないことと、ボクは深夜便だったので平時でも人が少ない時間帯で、薄暗いどころか普通に

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EMSは問題なく届くようだ【日本→タイ】

EMSは問題なく届くようだ【日本→タイ】

 日本からタイにEMSを送ってもらった。実家から子どもたち(送り主本人からは孫)にチョコレートやインスタント麺などがときどき思い出したときに送られてくる。人間の行き来は困難な今だが、さすがに貨物は問題ないようである。

 今回は1月19日に発送し、コンドミニアムには23日に到着している。うちは郵便受けに入らない荷物はすべてコンドミニアムの管理事務所に置かれる。しかも、うちは門の前までがバンコクで、

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1年前にこんな世界になると誰が思っていた?

1年前にこんな世界になると誰が思っていた?

 2020年の春節(中国旧正月)の元旦は1月25日だった。たまたまこの日、同じ日程でテト(ベトナム旧正月)に入った知人がハノイから休暇で来ていたので都心に出ていたが、マスクをして歩いている人はほとんどいなかった。もちろんニュースではすでに新型コロナウィルスだったか、そんな名称は出ていたが、誰も重要に受け止めていなかったでしょう。

 タイだと、2003年ごろのSARS(重症急性呼吸器症候群)に始ま

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90年代に日本人がタイでやっていたことを今タイ人が日本でやっている?

90年代に日本人がタイでやっていたことを今タイ人が日本でやっている?

 今はこんな状況なので、世界的に旅行者の往来が途絶えているが、今でもタイ人にとって日本旅行は特別だと思う。往来が正常化されたら、再びタイ人が大挙して日本に行くであろう。

 タイ人にとって日本は特別だった。かつてはビザが必須で、明日行きたいと思って行けるような国ではなかった。それが今では約2週間の滞在に対してはビザが不要になったことで、タイ人旅行者が日本旅行を楽しんでいた。

 タイ人と会話をして

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赤組以外が先頭に立つと治安が悪化するタイ

赤組以外が先頭に立つと治安が悪化するタイ

 どちら派というわけではないが、黄色がタイをダメにしてきたと思う。

 2006年から続く(実際にはそれよりも少し前)、現在のタイの政情不安のことだ。元凶であるタクシン・チナワット元首相の派閥を支持するグループは赤いシャツを着用し、反タクシン派と呼ばれる、富裕層などを中心にした保守派は黄色シャツを着て活動していたことから、赤対黄などと色で呼ばれるようになった。

 確かにタクシン元首相は在任中に私

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マスク当然の世界になって自分の顔のデカさを改めて痛感

マスク当然の世界になって自分の顔のデカさを改めて痛感

 マスクが当たり前になったワールド。これまで体調が悪くなくても日常的にマスクをするのは「冬の日本人」だけだと思っていたが、今年からマスク常時着用がいわゆるニューノーマルになったわけだ。

 しかし、ボクは自分だけが世界に取り残されている気がしている。これだけマスクが当たり前になって何ヶ月も経つのに、いまだに自分にしっくりと来るマスクを見つけられていない。口と鼻に貼りついて感染前に窒息死しそうなマス

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