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投資におけるプロとアマチュアのゲーム: 敗者のゲームから学ぶ成功の秘訣

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
投資の世界は、一見すると公平な競技場のように思えます。
誰もが同じ情報にアクセスし、同じツールを使用し、同じルールに従って投資を行います。

しかし、実際には「プロ」と「アマチュア」の間には決定的な違いが存在します。

これは、投資家の間では有名であります、チャールズ・エリス氏の著書『敗者のゲーム』という著書の中に出てくる、サイモン・ラモ博士の研究に基づく「驚異のテニス」という本から明らかになっています。

解説したいと思います。
それではどうぞ!


テニスにおける二つのゲーム

ラモ博士の仮説では、テニスには二種類のゲームが存在すると述べられています。

一つはプロフェッショナルや天才的アマチュアによるゲーム、もう一つはそれ以外の大勢の人々によるゲームです。

見た目には同じ道具、同じ服装、同じルールに従っていますが、プレイスタイルや結果は全く異なります。

統計分析の結果、プロは自らの技術と戦略で得点を積み重ねる一方で、アマチュアはミスによって特典を失う傾向が強いことが分かりました。

投資におけるプロとアマチュアとは?

このテニスの事例は、投資の世界にも当てはまります。

プロの投資家
市場の動向を深く理解し、リスク管理やポートフォリオの最適化に長けています。彼らは情報を正確に分析し、自らの戦略に基づいて着実にリターンを追求します。ミスを最小限に抑えることで、安定した成果を上げることができます。

アマチュア投資家
どうしても
感情に左右されやすく、短期的な利益を追求しがちです。
情報の誤解や過信からミスを犯しやすく、それが結果的に投資成果の低下や損失につながることが多いです。
市場のノイズに惑わされやすく、一貫した戦略を持たないことが敗因となります。皆様もここらあたりないでしょうか…?

著書には戦争も敗者のゲームと書いてある

戦争も「敗者のゲーム」と言える側面があります。チャールズ・エリス氏が投資において「敗者のゲーム」という概念を説明する際に、プロはミスを最小限に抑えて得点を勝ち取る一方、アマチュアはミスによって自滅するという構造が存在すると述べました。

このアプローチを戦争に当てはめると、以下のような視点が浮かび上がります。

1. ミスによる敗北の連鎖

戦争では、戦略ミスや判断ミスが致命的な結果を招くことが多くあります。歴史的に見ても、多くの戦争が一方的な勝利というよりも、どちらかが重大なミスを犯したことで敗北に至るケースが目立ちます。たとえば、ナポレオンのロシア遠征や、第二次世界大戦におけるドイツ軍の失敗は、戦略的判断ミスが大きな転機となりました。これらは、戦争がプロのゲームというより、ミスによって敗北を引き寄せる「敗者のゲーム」的要素を含んでいるといえます。

2. 持続可能な勝利か、一時的な成功か

プロの投資家が長期的な視点で勝利を積み上げていくように、戦争においても持続的な戦略が必要です。
短期的な勝利を収めても、その後の外交、経済、社会的な影響を考慮しなければ、長期的には敗者となり得ます。

たとえば、第一次世界大戦の終結後、過酷な賠償条件を課したことで、ドイツに不満が蓄積し、最終的に第二次世界大戦の原因となったという歴史があります。戦争も長期的視点で勝利を収める必要があり、短期的な成功に固執すると自滅的な結果を招くことがあります。

3. 感情と戦略の違い

投資において感情に流されるアマチュアがミスを犯しやすいのと同様、戦争においても感情的な判断や衝動が敗北の原因となることが多いです。特に、報復や栄光を求める衝動的な行動は、冷静な戦略的判断を欠くことになり、結果として不必要な戦争を招くことがあります。
このような戦争は「敗者のゲーム」として解釈できるでしょう。

4. 戦争の「勝者」はいるのか?

現代の戦争においては、たとえ一方が勝利を宣言したとしても、両者が大きな損失を被ることが多くあります。経済的、人的な損失や社会的な混乱が長引き、実際には「勝者」と呼べる者はいないことが多いです。この点で、戦争そのものが「敗者のゲーム」であり、勝利を収めるための手段としては非常に非効率であるとも言えるでしょう。

5. 戦争と外交の対比

戦争はしばしば外交の失敗として認識されることがあり、プロの外交官が成功する場合、戦争を回避するための戦略や妥協が求められます。
これに対して、外交が失敗した場合に戦争が勃発するというのは、まさに「ミスによって敗北に繋がる」構造と似ています。戦争を避けるプロフェッショナルなアプローチが存在する一方で、感情的な対立や誤算から戦争が発生するのは、アマチュアのミスに近い現象です。

まとめ

最後投資から脱線しましたが、要するに「プロとアマチュアのゲーム」というコンセプトは、投資だけでなく、さまざまな領域で適用できる普遍的なテーマであるわけです。

プロは長期的な視野と冷静な判断を持ち、できる限りミスを最小限に抑え、勝利を積み重ねていく。
一方で、アマチュアは感情に流されやすく、ミスによって敗北を喫することが多いです。この結果的な負けを減らすことが大事です。

違いを意識することで、さまざまな活動において成功を収めるためのヒントが得られるでしょう。

投資で敗者のゲームを避けるために個人投資家はどうする?

投資で成功するためには、プロのアプローチや動き方を考察した上で取り入れることが重要です。
いつも同じことの繰り返しですが、個人投資で王道はこれでしょう。

以下にそのポイントを挙げます。

  1. 長期的視点を持つ: 短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な成長を見据えた投資を心掛けましょう。

  2. リスク管理を徹底する: ポートフォリオの多様化や適切な資産配分を行い、リスクを分散させることが重要です。

  3. 継続的な学習: 市場の動向や新しい投資手法について常に学び、知識を更新し続けることが成功への鍵です。

  4. 感情に流されない: 恐怖や欲望に左右されず、冷静な判断を下すことが求められます。

まとめ

投資は単なるギャンブルではなく、戦略的かつ計画的に行うべき資産運用活動です。
プロフェッショナルなアプローチを採用することで、アマチュアが陥りがちな「敗者のゲーム」を避け、安定した成果を上げることが可能となります。

チャールズ・エリス氏やサイモン・ラモ博士の研究から学ぶように、成功する投資家は自らのスキルと知識を活かし、ミスを最小限に抑えることに注力しています。あなたもぜひ、プロの投資家の視点を取り入れ、賢明な投資活動を目指してみてください。

出典:敗者のゲーム:チャールズ エリスより引用しております。

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