見出し画像

2024/08/10現在、米国経済はハードランディングなのか? 最新の経済指標ではどうなのか?

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024年8月10日現在、米国経済の先行きについて、ハードランディングの懸念は少し後退しつつあるように見えます。

その理由をいくつか並べてみました。


背景として

FRB(連邦準備制度理事会)による積極的な利上げの影響で、一時はハードランディングの危機が叫ばれていました。
しかし、ここにきていくつかの経済指標が明るい兆しを示し始めています。

経済指標が示すもの

インフレ鈍化: 7月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は市場予想を下回り、インフレがピークを過ぎた可能性を示唆しています。

米国労働省が8月10日に発表した2023年7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.2%上昇と、前月の3.0%上昇からやや上昇し、市場予測(3.3%上昇)をわずかに下回った。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は同4.7%上昇で、前月の4.8%上昇からわずかに低下した。
前月比でCPI、コア指数ともに0.2%上昇と、低い伸びにとどまった

https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/08/59bf023a12ee3256.htmlより

雇用市場の底堅さ
7月の雇用統計では、雇用者数の増加は予想を下回ったものの、失業率は依然として歴史的な低水準を維持しています。

堅調な個人消費
7月の小売売上高は市場予想を上回り、個人消費が景気を下支えしていることがわかります。

専門家の見解

当たるかは別にしてゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの専門家は、ソフトランディング(またはノーランディング)の可能性が高まっているとの見方を示しています。

相場を見た所感として

これらの経済指標や専門家の分析を総合すると、現時点では米国経済がソフトランディング(またはノーランディング)する可能性も高いと言えそうです。

今後の展望

もちろん、依然として不確実性は残っています。今後の経済指標やFRBの金融政策、国際情勢などを注意深く見守る必要があります。
なお、7月のアメリカのCPIが市場予想を下回ったとはいえ、依然としてFRBの目標である2%を上回っています。

また、労働市場は依然として逼迫しており、賃金上昇圧力がインフレを再燃させる可能性もゼロではないと思います。

そしてこれは確率は低いと思いますが、FRBはインフレ抑制のために、政策金利を当面の間、現状維持、あるいはさらなる利上げを行う可能性もゼロではないです。

しかし今後の経済指標次第では、利下げの可能性も残されています。例えば、

  • インフレ率がさらに低下し、FRBの目標に近づく

  • 雇用市場が冷え込み、賃金上昇圧力が緩和する

  • 景気後退の兆候が顕著になる

といった場合には、FRBは利下げに踏み切る可能性があります。

したがって、今後の政策金利の動向については、引き続き経済指標やFRBの声明などを注意深く見守る必要があります。
個人的にはハードランディングに寄り過ぎではないかと思います。

今年は大統領選もありますが、現在ハリス氏有利の状況です。
Realclearpoliticsでは、最近カマラハリス氏が少し優位に立ちました。

https://www.realclearpolitics.com/より

以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
なお、見解についてはあくまでも個人的見解ですので予めご了承くださいませ。
ほんの少し投資家様のお役に立てましたら幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?