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旅先の食で迷うとき:店で食べるか、持ち帰りか

先に書いておけばよかったな、と思った話(笑)


食事の用意の仕方による分類

食事には用意の仕方によって「外食」「中食」「自炊」の別があります。

旅行では多くのケースで「自炊」が厳しく「外食」か「中食」に絞られることが多いです。
どちらに決めるかで食べる物の選び方が異なってきます。

「中食」(なかしょく)の定義を改めて書きますが、「家庭外で調理・加工された食品を購入して食べる食事の形態」です。持ち帰り、デリバリーなどを含みます。

ちなみに、お湯をかけて食べるカップ麺などは調理にあたるので本来「自炊」だと思いますが、今回の話の流れではこのような「部屋で可能な軽い自炊」もざっくり「中食」側として扱います。
デリバリーは、ホテルでは基本的に許可されないことが多いでしょう。ルールは守りましょう。
ルームサービスはホテルの食事会場で食べるのと同じ、「外食」サイドでしょうね。

旅先でどちらかを選ぶのか、それは状況と人によるところかと思います。
今回はそれぞれのメリット、デメリットを整理してみようと思います。


外食のメリット・デメリット

まずは外食側から行きましょう。

外食のメリット

・自分で食べ物を用意する必要がない
・食べる場所に困らない
・後始末も要らない
・料理人という「土地」に根ざした存在が介在する(セントラルキッチンで調理されるチェーン店を除く)
・いわゆる「いいもの」を食べるのに最適

外食のデメリット

・高額になりがち
・店がなくて食べそびれることがある(ホテルの食事を除く)
・予約が必要なことや、行列に引っかかる可能性はある
・店選びを誤ると「まずい」「食べられるものがない」という事態もありうる

ポイント、その他

外食は身軽でいられるんですよね。ここは大きい。
でも、例えば「評判のラーメン屋でも行ってみるかー」と思い立ったら行列1時間、ということもあり(都会人は行列への耐性が高く、1時間くらいだと平気で待ててしまう)、手軽かどうかはシチュエーションによります。

店内の座席に座ってしまうと出られないのはリスクです。店に入らないとわからない「ヤバみ」は確かにあります。

「高額になりがち」とは書いたのですが、元々高額な料理を狙っているならその分のお金はしっかり出す必要があります。
悩ましいのは、もっと生活の香りがする料理へのコストということになるでしょう。店内利用だと消費税10%もあるし(2024年5月現在)w

外食での地雷の回避方法の一つに「口コミ」がありますが、直接地元民から伝え聞く場合ではなくインターネット上の口コミを利用する場合に注意が必要です。
ネットの口コミの見方については、別な回に述べようと思います。


中食のメリット・デメリット

多くの場合、外食のメリットとデメリットの裏返しになるかと思います。

中食のメリット

・比較的安価にできる
・食べられないものは避けられる
・座席数に縛られない
・「商店が無い」はあまりない(ド田舎では無いとはいえないが…)
・自動車移動の時に駐車場に困らないことが多い(オフィス街の店を除き、併設駐車場があることが多い)
・「地元の生活」を感じるのに最適

中食のデメリット

・購入の手間は外食より多い
・食べる場所の確保
・食べた後のゴミの始末
・うっかり「どこでも食べられる」ものを選んでしまうことがある(※敢えて選ぶ人もいます)
・うっかり高いものを掴まされる可能性もある

ポイント、その他

「中食」では場所取りが重要です。
車移動やホテルの部屋ならパーソナルスペースが取れますが、交通機関内では香りの強いものは食べにくいものがあります。
駅弁も、ボックスタイプの座席でないと物理的にも他人の目への触れやすさ的にも食べにくいので、都会によくあるロングシートばかりの普通列車では食べそびれかねません。

そしてゴミ。場合によってはゴミの持ち歩きを強いられるため、ゴミの出る量から逆算して食べ物を調整する(弁当箱ではなくおにぎりにする、とか)必要が出ます。
辺りへのポイ捨て、ダメ、絶対。

デメリットの(※)のところですが、旅行には「普段食べ慣れたものを美しい風景の前で食べる」というような楽しみ方もあるとのことで、そういう食べ方を否定するわけではないですよ、という意味です。
ここではあくまで「地元っぽいものを選んだつもりが間違えた」というニュアンスでとってください。


上以外のあれこれ

旅情はどちらでも感じられます。
その地でしか食べられないものと店の雰囲気、初めて感じる空気感が、旅先にいることをしみじみと感じさせるものです。
実は全国チェーンのファミレスやコンビニであっても、客層の違いや言葉(方言)の違いひとつで、自分が「旅でやってきた」ことを感じることもありますね。

主に店が見つからない時に起きる「食べそびれ」は、ホテルで夕食・朝食をつけると発生しません。
ホテル宿泊時の「食べそびれ」が起きるのは、むしろ素泊まりの朝だったりしますね。大都会に限れば、大抵近所に朝からやっている店があってフォローできますが…。

お祭りに行く場合は、お腹の空かせ具合が重要です。基本的におなか一杯でも楽しめず、かといって、がっつりお腹を満たせるだけ食べられるとは限らないのですよね。
そもそも焼きそばなどの食事系の店が出ているか、現在の自分のお腹の空き具合に合うか、あと、同行者が食べる人かどうか(屋台の食べ物を好まない人もいます)、といった振り幅が存在します。
(地元のお祭りなら、出店の種類は前年度の状況をみて確認できますけどね…。)

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